神鋼商事の第3四半期は大幅増収増益となったことから、通期連結業績予想と期末配当の上方修正を発表

■神戸製鋼グループの品質問題による影響は出ていないうえに、市場環境が良好であることから当初予想を上回る見込み

 神鋼商事<8075>(東1)の第3四半期は、大幅増収増益となったことから、通期連結業績予想と期末配当の上方修正を発表した。発表が、本日(31日)の午後1時であったことから、株価は急騰している。

 今期第3四半期連結業績は、売上高6933億26百万円(前年同期比25.5%増)、営業利益59億17百万円(同80.5%増)、経常利益65億44百万円(同68.3%増)、純利益45億66百万円(同66.3%増)であった。

 大幅増収増益の要因は、溶材を除き、鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報の各セグメントが大幅増益となったことが挙げられる。

 通期連結業績予想の上方修正については、神戸製鋼所が17年10月8日以降に公表した神戸製鋼グループの品質問題による同社の業績への影響が見通せなかったため、今期通期連結業績予想は17年4月28日公表の数値を据え置いた。しかしながら、1月31日現在において、顧客との関係においては取引への大きな影響は出ていないうえに、市場環境が良好であることや主要顧客の旺盛な需要により、主要セグメント(鉄鋼・鉄鋼原料・非鉄金属)の業績が好調に推移することが見込まれることから、当初予想を上回る見込みとなった。

 そこで、通期連結業績予想は、売上高を800億円、営業利益を28億円、経常利益を26億円、純利益を13億円上方修正した。

 その結果、通期連結業績予想は、売上高9300億円(前期比20.9%増)、営業利益81億円(同68.1%増)、経常利益84億円(同60.0%増)、純利益50億円(同68.3%増)と2ケタ増収大幅増益を見込む。

 期末配当については、当初45円を予想していたが、好業績が見込めることもあり55円に上方修正した。

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