加賀電子の第1四半期は売上高41%増加、営業・経常益も4-6月期の最高を更新、3月通期の業績予想を上方修正

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■上方修正は第1四半期の推移のみ勘案し、営業利益は従来予想を13%上回る見込みに

 加賀電子<8154>(東証プライム)は8月4日の取引終了後に第1四半期の連結決算(2022年4~6月)と通期業績予想の上方修正を発表した。

 第1四半期の売上高は前年同期比40.9%増の1493.02億円となり、営業利益は2.2倍の98.20億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.4倍の69.84億円となった。売上高から経常利益まで、全ての項目で、1Q(4-6月期)としては過去最高を更新した。主力の電子部品事業が牽引して前期比大幅増収、増益の決算となった。5月発表の本決算に引き続き、好モメンタムが持続している印象となった。

 「スポット販売に対する顧客ニーズも想定以上に強かった。特に、自動車関連、産業機器関連向けにマイコン、FPGA(論理回路)などの引きが強かった」(同社)。

 これを受けて23年3月期・通期の連結業績予想を上方修正し、売上高は期初に開示した予想を5.9%上回る5400億円の見込み(前期比8.9%の増加)とし、営業利益は13.2%上回る240億円の見込み(同14.7%増)に、親会社株主に帰属する四半期純利益は10.3%上回る160億円の見込み(同3.9%増)に、各々上方修正した。第1四半期における業績動向のみ勘案して上方修正したとしており、第2四半期以降の推移によっては更なる上乗せの可能性が出てくることになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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