ハウスドゥの第3四半期は営業利益43%増など絶好調で6月期末配当を4割増額

 ハウスドゥ<3457>(東1)が2日の取引終了後に発表した2018年6月期・第3四半期の連結決算(2017年7月~18年3月累計)は、フランチャイズ加盟店舗数の拡大や、「住みながら家を売却できる」ハウス・リースバック事業、不動産金融事業の拡大などにより大幅な増収増益となり、売上高は前年同期比15.9%増加して149億1000万円となった。現在進行中の中期経営計画で、これらのストック型収益事業へのウエイト転換を進めており、営業利益は同42.6%増加して13億2900万円となり、純利益も同43.9%増加して7億4200万円となった。

◆ハウス・リースバック事業など「老後の生活をより豊かに」のニーズで急拡大

 ハウス・リースバック事業は、「老後の生活をより豊かにしたい」「相続トラブルを回避したい」などの様々な資金ニーズに応えることができ、2017年は年間7000件の問い合わせがあったビジネスモデル。この事業による新規取得保有物件数は、この第3四半期累計期間に54%増加し、209件増の累計保有物件数595件となった。このため、新たに不動産特定共同事業法スキームによる不動産ファンドを活用して収益の拡大を図るとともに、従来の不動産事業における仲介・買取・リフォームなどと三位一体のスキームで事業シナジーを効かせ、顧客ニーズに応じる方式とした。

 フランチャイズ事業は、地元有力企業の加盟などが増加し、仲介+買取による収益向上を目指した「サテライト店+家・不動産買取専門店」併設店舗のニーズなどにより、新規加盟契約数が約23%増加し、95件増の累計加盟契約数512件となった。

 不動産金融事業では、自宅などを担保に、住み続けながら融資を受けられる仕組みの「リバース・モーゲージ」関連事業を拡大し、大阪信用金庫に続いて大阪商工信用金庫との提携も開始した。

 こうした業績拡大やリバースモーゲージ保証事業の開始などを踏まえ、今期・18年6月通期の連結業績見通しと配当予想を増額修正した。通期の連結売上高は、従来予想を23%増額して211憶5900万円の見込み(前期比では25.6%の増加)とし、営業利益は同じく31%増額して20億9300万円(同67.6%の増加)に、純利益は同36%増額して12億5100万円(同69.6%の増加)に増額した。増額後の予想1株利益は127円34銭。売上高、各利益とも2期ぶりに最高を更新することになる。

 また、配当(6月期末のみ実施中)は、経営環境や業績の見通しなどを総合的に勘案し、6月期末配当を従来予想の27円を4割増額して39円の予定とした。前期実績は20円だった。 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る