ANAPは調整一巡感、18年8月期大幅増益予想

株式市場 銘柄

 ANAP<3189>(JQ)は、10~20代女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドを主力とするアパレル会社である。中国本土への越境ECも開始した。18年8月期(連結決算に移行)は大幅増益予想である。株価は5月の年初来高値から反落したが調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■10~20代女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドが主力

 10~20代の若い女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドを主力とするアパレル会社である。16年4月スタートした再生プロジェクト第1段階(不採算店舗の整理、店舗の再生、粗利率の改善)に続き、第2段階(春夏利益偏重からフルシーズン型への転換に向けた秋冬商材強化)で収益改善・拡大を目指している。

 18年4月には中国本土への越境EC開始を発表し、5月に中国最大級ECショップ「vip.com」での販売を開始した。海外展開を本格化する。

 なお子会社ATLABの重要性が増してきたため、18年8月期第3四半期から連結決算に移行した。

■18年8月期大幅増益予想

 18年8月期連結業績予想(連結決算への移行に伴って7月10日公表)は、17年8月期非連結業績との比較で、売上高が1.0%増の69億13百万円、営業利益が62.7%増の3億30百万円、経常利益が66.8%増の3億36百万円、純利益が62.3%増の3億04百万円としている。

 売上高については粗利益確保を優先してEC販売における値引き合戦に積極的に参加しない方針のため横ばい予想だが、再生プロジェクトの効果で粗利率の改善が想定以上に進展している。好業績を期待したい。なお連結対象となる子会社ATLABの業績への本格寄与は19年8月期以降となる見込みだ。

■株価は調整一巡感

 株価は5月の年初来高値1635円から反落したが、直近安値圏1000円台から切り返して調整一巡感を強めている。7月25日の終値は1167円、今期予想連結PERは約17倍、時価総額は約54億円である。週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返している。出直りを期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全産業の営業利益11.6%増:半導体関連が成長を後押し  東洋経済新報社が発表した『会社四季報 …
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■「住み続けたい街」全国1位は葉山町!魅力的な自治体が続々登場  大東建託<1878>(東証プライ…
2025年1月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■トランプ政権と金融政策に影響されない銘柄の選別法  昨年IPOされた86銘柄には、リベンジ相場と…
  2. ■株主価値向上を目指すIPO市場の課題  IPO(新規株式公開)市場は、2024年12月27日の2…
  3. ■治療薬から除雪機器まで、冬季関連企業に注目  今週の当コラムは、個人投資家が対処しやすいインフル…
  4. どう見るこの相場
    ■インフルエンザ・大雪・トランプ…投資家は今、何をすべきか  『今、そこにある危機(Clear a…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る