セックは調整一巡して上値試す、19年3月期2Q累計を増額修正して通期も上振れ期待

株式市場 銘柄

 セック<3741>(東1)はリアルタイムソフトウェア技術に強みを持つシステム開発会社である。7月23日に19年3月期第2四半期累計予想を増額修正した。通期は横ばい予想だが上振れ期待が高まっている。株価は急反発している。調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■リアルタイムソフトウェア技術に強み

 リアルタイムソフトウェア技術に強みを持つシステム開発会社である。モバイルネットワーク、インターネット、社会基盤システム、宇宙先端システムの分野に展開している。

■19年3月期2Q累計予想を増額修正、通期横ばい予想だが上振れ期待

 19年3月期の非連結業績予想は売上高が18年3月期比1.4%増の52億50百万円、営業利益が4.7%増の6億50百万円、経常利益が2.1%増の7億円、純利益が2.5%増の4億80百万円としている。今後の成長につながる投資を優先するため横ばい予想としている。

 7月23日に第2四半期累計の予想を増額修正した。売上高は1億50百万円増額して前年同期比9.3%増の25億円、営業利益は50百万円増額して36.6%増の2億80百万円、経常利益は50百万円増額して35.7%増の3億円、純利益は40百万円増額して52.2%増の2億10百万円とした。

 移動体通信事業者向けのサービス系の開発が好調に推移し、モバイル決済関連の開発とロボットの研究開発案件も増加している。通期予想は不透明感が強いとして据え置いたが、上振れ期待が高まっている。

■株価は調整一巡して上値試す

 株価は6月の戻り高値3325円から反落したが、第2四半期累計の増額修正を好感して急反発している。7月25日の終値は3260円で、今期予想PERは約35倍、時価総額は約167億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。調整一巡して上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る