ゼリア新薬は第1四半期の大幅増益が注目され2014年以来の高値に進む

株式市場 銘柄

■薬価引き下げの影響あるが「ゼンタコート」「ヘパリーゼ」など好調

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は6日、大きく上値を追って始まり、取引開始後に12%高の2677円(293円高)まで上げて2014年以来の高値に進んだ。3日の取引終了後、第1四半期決算(2018年4~6月、連結)を発表し、営業利益が前年同期の2.7倍の16.32億円となるなど、各利益とも大幅に増加し、注目されている。

 第1四半期は、薬価制度の抜本改革を受け、4月に広範な薬価引き下げがあったため、連結売上高は前年同期比4.5%減少した。しかし、医療用医薬品では炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(国内販売名:「ゼンタコート」)が国内外ともに拡大したほか、コンシューマーヘルスケア事業では「ヘパリーゼ」及び「ウィズワン」が引き続き拡大。また、研究開発費の一部が第2四半期以降にずれ込んだことも寄与した。

 今3月期・通期の連結業績見通しは「現時点では」(決算短信より)据え置き、営業利益は前期比7.7%増の52.0億円、純利益は同3.4%増の43.0億円、1株利益は85円50銭。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■熱中症予防対策で家電メーカーや家電量販店も注目  今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」…
  2. どう見るこの相場
    ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も  「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は…
  3. ■割安な6銘柄が33%上昇!今後も高騰期待株続々浮上  東証の集計によれば、2005年以降、今年7…
  4. ■サマーラリー目前!投資家は今こそ2年スパンで考えるべき  「株価は半年先を予測する」といわれる。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る