夢真ホールディングスの今期第3四半期は、建設業界、IT業界ともに需要旺盛で大幅増収増益

■高齢化及び若手不足が顕著な「建設業界」、技術革新が著しい「IT業界」の人材不足は深刻な状況

 人材派遣の夢真ホールディングス<2362>(JQS)の今期第3四半期は、建設業界、IT業界ともに需要旺盛で大幅増収増益となった。

 今期18年9月期第3四半期連結業績は、売上高296億62百万円(前年同期比34.1%増)、営業利益38億98百万円(同119.3%増)、経常利益36億39百万円(同96.8%増)、純利益27億15百万円(同151.1%増)となった。

 人材派遣業界は、日本全体として労働人口が減少しており、多くの業界が人材不足に陥っているため、需要は活況となった。特に、高齢化及び若手不足が顕著な「建設業界」、そして、技術革新が著しい「IT業界」の人材不足は深刻な状況となっている。そのため、同社グループでは、建設業界及びIT業界に対し「高付加価値の人材」を供給するため、人材の確保及び育成に注力した。

 売上高に関しては、技術者の増員に起因した建設技術者派遣及びエンジニア派遣事業の伸張により大幅増収となった。

 利益面については、増収効果に加え、採用費をはじめとしたコストのコントロールを徹底したことで、費用の増加は限定的となったため大幅増益となった。

 第3四半期は大幅増収増益で着地したものの、通期連結業績予想は、前回予想を据え置いている。

■通期連結業績予想に対する進捗率を見ると、利益面での上振れが予想される

 ちなみに、通期連結業績予想は、売上高390億円(前期比27.8%増)、営業利益45億円(同90.5%増)、経常利益45億円(同85.7%増)、純利益29億円(同103.4%増)と最高益更新で、14年9月期の最高益を大きく上回る見通し。

 なお、通期連結業績予想に対する進捗率を見ると、売上高76.1%(前期72.5%)、営業利益86.6%(同75.3%)、経常利益80.9%(同76.2%)、純利益93.6%(同75.8%)となっていることから利益面での上振れが予想される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る