ゼリア新薬工業の今期業績予想は、前期の減収減益から一転、増収大幅増益

■鉄欠乏性貧血治療剤「フェインジェクト静注500mg」の上市や、「アコファイド」、「ゼンタコート」の市場浸透が見込まれる

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)の今期業績予想は、前期の減収減益から一転、増収大幅増益を見込む。

 今期20年3月期の売上高は、医療用医薬品事業について、国内においては薬価引き下げや後発品の影響を受けて厳しい状況が続くものの、鉄欠乏性貧血治療剤「フェインジェクト静注500mg」の上市や、「アコファイド」、「ゼンタコート」の市場浸透が見込まれることに加え、海外市場では「アサコール」、「Entocort」の伸長により、増収を見込んでいる。また、コンシューマーヘルスケア事業についても、引き続き積極的な広告宣伝活動の実施を予定しており、「ヘパリーゼ群」をはじめとした主力製品の牽引により、増収を見込む。

 利益面については、研究開発費等の経費の増加が見込まれるものの、売上高の増加により、増益を見込む。

 その結果、20年3月期連結業績予想は、売上高650億円(前期比5.1%増)、営業利益50億円(同33.8%増)、経常利益50億円(同51.7%増)、純利益38億円(同10.0%増)を見込む。

 配当については、前期と同じ34円(第2四半期末、期末各17円)の予想で、配当性向は42.9%と高水準を保つ。

 なお、自社株買いの取得期間を6月14日まで延長することも発表している。

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