綿半HDが年初来の高値、グループ化戦略寄与し小売事業の5月売上高23%増加

株式市場 銘柄

■全店ベースの売上高は18年12月分から6ヵ月連続増加

 綿半ホールディングス(綿半HD)<3199>(東1)は6月11日の後場一段と強含み、取引開始後に2489円(84円高)まで上げて年初来の高値を更新した。10日の取引終了後に5月の月次動向「小売事業の2019年5月度の月次業績」を発表し、全店の売上高が前年同月比23.4%増加したことなどが注目されている。

 全店ベースの売上高は、18年12月分から6ヵ月連続増加した。また、既存店の5月の売上高は2ヵ月ぶりに増加し同0.3%増加した。5月度は、SNSでの商品アピールや売場の演出強化により、行楽用品や季節用品が好調に推移した。また、「信州花フェスタ」への出店により、ガーデニング用品も好調に推移した結果、既存店では売上高・客単価とも前年同月を上回った。

 全店売上高の増加については、18年12月に連結子会社となった株式会社アベルネット(東京都台東区浅草橋)の寄与も含まれている。アベルネットは、パソコン・周辺機器・デジカメ・家電等の通信販売を行い、通販サイト「PCボンバー」のブランドで家電・パソコン等を競争力のある価格で販売するインターネット通販事業を展開する。インターネット通販の黎明期から20年にわたり蓄積したノウハウを活用し、近年では家電・パソコンにとどまらず、インターネットを通じて様々な商品を販売している。

 綿半HDはスーパーセンター事業、建設事業、及び貿易事業を営んでおり、スーパーセンター事業では、実店舗での販売だけでなく、インターネットを活用した通販事業も展開して顧客・マーケットに即した事業展開を積極的に推進している。両社の強みを相互活用することで、取扱商品の拡充や仕入機能の共有化、通信販売のノウハウやシステム基盤の共有など、お互いのシナジーが期待できる。グループの企業の価値向上などが期待されている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る