【新規上場(IPO)銘柄】セルソースは「再生医療関連事業」と「コンシューマー事業」を行う、10000円台を回復し反発へ

株式市場 IPO 鐘

 セルソース<4880>(東マ)は、本年10月28日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、2014年11月の「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(再生医療等安全性確保法)及び「医療品、医療機器等の品質、有効性及び安全性に関する法律」を踏まえ、再生医療関連事業の産業化推進と同業での新たな価値創出を目指し、2015年11月に創立された。


 同社の事業は、「再生医療関連事業」と「コンシューマー事業」を行っている。「再生医療関連事業」では、医療機関から預かった患者の脂肪組織から脂肪由来幹細胞を抽出・培養する、脂肪由来幹細胞加工受託サービス。医療機関から預かった患者の血液から多血小板血漿(PRP)を作製し、さらに成長因子を濃縮して成分を高めた「PFC-FD」に加工する、血液由来加工受託サービスを行っている。「コンシューマー事業」では、再生医療の研究にもとづき開発した、複合成分「Signa-PeptideR(シグナペプチド)」を配合した美容液をはじめ、人生、二度目の美肌へと導く、エイジングケア化粧品シリーズ「Signalift(シグナリフト)」を展開している。

 12月12日大引け後に発表した前2019年10月期業績実績は、売上高16億1100万円(前の期比32.9%増)、営業利益3億2600万円(同10.8%増)、経常利益3億300万円(同3.0%増)、純利益1億9900万円(同3.2%増)に着地。「再生医療関連事業」では、加工受託数が増加、提携医療機関数が前の期末から163院増加し、296院と順調に増加。「コンシューマー事業」では、大手ドラッグストア「トモズ」全店舗でエイジングケア化粧品シリーズ「シグナリフト」を販売開始した。両事業ともに増益と順調に推移している。

 今20年10月期業績予想は、売上高19億7200万円(前期比22.4%増)、営業利益3億6500万円(同11.9%増)、経常利益3億6500万円(同20.6%増)、純利益2億3400万円(同17.6%増)を見込む。年間配当は、無配を予定している。「再生医療関連事業」では、再生医療に対する社会的認知度の一層の高まり等を背景に同社との提携医療機関数の順調な増加、変形性膝関節症以外の治療用途へのサービスの広がりから、加工受託サービス、コンサルティングサービス、医療機器販売ともに引き続き堅調な成長が続く見通し。「コンシューマー事業」では、自社Webサイトの販売手法の最適化と「トモズ」等店舗向け販売の活性化を通じ、「シグナリフト」ブランド化粧品の販売強化を図る予定。

 株価は、10月29日の上場来安値5500円から12月5日に上場来高値12370円と上昇した後、モミ合っている。11月26日には医薬・医療・創薬の支援事業を世界展開する住商ファーマインターナショナル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 健一)と、セルロースが培養・加工する、ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞の分譲に関する契約を提携した発表。住商ファーマインターナショナルは、セルロースから分譲された脂肪由来幹細胞を、まず、研究用途として国内外の大学等の研究機関や企業等に対し順次提供開始することから、今後の業績に寄与する見通し。17日は420円高と10000円台を回復し、反発開始となるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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