Jトラストは20年12月期2Q累計営業黒字、通期も営業黒字予想

(決算速報)
 Jトラスト<8508>(東2)は8月12日の取引時間終了後に20年12月期第2四半期累計の連結業績を発表した。日本金融事業、韓国・モンゴル金融事業が堅調に推移して営業黒字だった。通期予想は孫会社キーノートの不動産事業・商業施設建築事業を非継続事業として表示するため、営業収益、営業利益、税引前利益を下方修正したが、修正後も営業黒字予想である。収益改善を期待したい。株価は安値圏だが反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■20年12月期2Q累計営業黒字、通期も営業黒字予想

 20年12月期第2四半期累計の連結業績(IFRS)(19年12月期が9ヶ月決算で第2四半期累計の対象期間が異なるため前年同期との比較なし)は、営業収益が368億09百万円、営業利益が6億89百万円、税引前利益が5億58百万円、親会社所有者帰属四半期利益が4億42百万円だった。

 東南アジア金融事業で新型コロナウイルスの影響を考慮して慎重姿勢にシフトしたが、日本金融事業、韓国・モンゴル金融事業が堅調に推移して営業黒字だった。

 通期の連結業績予想は、営業収益が785億11百万円、営業利益が17億31百万円、税引前利益が14億36百万円、親会社所有者帰属当期利益が15億31百万円の赤字としている。

 連結子会社KeyHolder<4712>が当社孫会社となるキーノートの不動産事業・商業施設建築事業を非継続事業として表示するため売上収益と営業利益を下方修正したことに伴い、営業収益、営業利益、税引前利益を下方修正した。ただし修正後も営業黒字予想である。当期利益予想は据え置いた。また新型コロナウイルスで経済環境が急変したため、事業ポートフォリオの最適化を検討中としている。収益改善を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は安値圏だが反発の動きを強めている。第2四半期累計の営業黒字も安心感につながりそうだ。出直りを期待したい。8月12日の終値は268円、時価総額は約309億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る