KeyHolderが韓国の大手芸能事務所の傘下会社と資本業務提携し第三者割当増資

■「エージェント構想」進め新たなファンビジネスの開発めざす

 KeyHolder<4712>(JQS)は12月18日(金)の夕方、韓国の大手芸能事務所エスエム・エンタテインメント(以下SM社)傘下の株式会社SMEJ Plus(東京都港区、以下SMEJ Plus社)との資本業務提携と、SMEJ Plus社を割当予定先とする新株式の発行を発表した。

■SMEJ Plus社に約49万株を割当、4位株主に

 発行する新株式数は普通株式49万1642株(発行済株式総数の2.97%)、払込期日は2021年1月8日、発行価額は1株につき1017円(18日の株価終値は1103円)、払込価額の総額(調達資金の額)は4億9999万9914円。

 この第三者割当増資により、SMEJ Plus社はKeyHolderの第4位の株主(持株比率2.83%)になる。

 SMEJ Plus社はファンクラブの企画・運営等を行い、設立は2020年4月1日。大株主はSM社の日本法人エスエム・エンタテインメント・ジャパン(69.93%、SMEJ社)、LINEの大株主でもあるネイバー(NAVER Corporation、30.07%)。

 その大株主のSM社は、韓国の大手芸能事務所として、東方神起や少女時代、BoAなど、数多くのアーティストを擁する。その日本法人SMEJ社が、日本国内における各種ファンクラブサービスやプラットフォームの充実と拡張によるFCビジネスの成長を企図して、2000年4月にSMEJ Plus社を新設分割により設立した。

■SMEJ Plus社、日韓双方のマーケットに精通

 KeyHolderグループは、アイドルグループ「SKE48」、ガールズメタルバンド「BRIDEAR」、ロックバンド「Novelbright」の管理・運営などを行う総合エンターテインメント事業のほか、「マツコの知らない世界(TBS)」や「しくじり先生 俺みたいになるな〓(テレビ朝日)」などのバラエティ番組から「恋する母たち(TBS)」などのテレビドラマ、そして映画製作等を行う映像制作事業、さらに大手コンビニエンスストアチェーンにおける販促企画を提供する広告代理店事業など、幅広い事業を展開する。

 直近は、これらの既存事業との親和性が高い、アイドルグループや芸能人・著名人の移動における車両サービス事業に加え、アイドルグループ「乃木坂46」の運営会社である乃木坂46合同会社の持分の50%を保有し、同グループに係る映像コンテンツの制作からライツ管理等のトータルプロデュース事業を展開する株式会社ノース・リバーの株式を取得するなど、グループ全体がエンターテインメントを中心とした組織体制の構築に向けた展開を図ってきた。

 2020年12月1日付では、カラオケルーム「BIG ECHO(ビッグエコー)」などを展開する第一興商<7458>(東1)との資本業務提携も発表している。

 こうしたエンターテインメント事業の中で、特に音楽業界における潮流として、配信サービスの充実及びSNSの普及にともない、プロダクションを介さないセルフプロデュースによるアーティストが台頭している。この状況に対し、欧米ではスタンダードとなっているシステムを日本の音楽業界に組み込み、運用する「エージェント構想」を進めることとした。

 その具体的な推進の先には、たとえば従来のファンクラブを発展させてアーティストとファンの間をつなぐ、「ファンコミュニティプラットフォーム」の開発により、多機能かつオープンな質の高い会員ビジネスの実現という事業が開けてくる。

 SM社グループは、従来からファンクラブ運営に係る専門的なノウハウを有し、現在の業界が抱える問題点にも柔軟に対応が出来ること、また、当社とは異なり韓国と日本の双方のマーケットに精通している相手先であること、などの点で、新たなパートナー関係を構築し、これからのエンターテインメントの可能性を共に模索することで、双方の既存事業における収益規模の拡大と発展に寄与する最良の選択として、本資本業務提携契約を締結することにつき決議した。主にファンクラブ関連、新規ファンビジネス関連の2点を骨子に、双方の事業に寄与する展開を図ることを想定している。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  2. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…
  3. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  4. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…
  5.  再生可能エネルギーの次を見据えた次世代エネルギー分野では、実用化への距離が縮まりつつある核融合発電…
  6. ■AI圏外で存在感を増すディープ・テック、次世代エネルギー関連株に再評価余地  ハイテク株市場では…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る