ディ・アイ・システムは21年9月期1Q大幅増益と順調

(決算速報)
 ディ・アイ・システム<4421>(JQ)は2月12日取引時間終了後に21年9月期第1四半期連結業績を発表した。エンジニアの稼働率が回復し、販管費抑制も寄与して大幅増益だった。通期大幅増収増益予想を据え置いた。第1四半期が順調であり、通期ベースでも好業績を期待したい。株価は戻り高値圏だ。第1四半期の大幅増益を好感して上値を試す展開を期待したい。

■21年9月期1Q大幅増益と順調、通期大幅増収増益予想据え置き

 21年9月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比3.9%増の10億60百万円、営業利益が2.7倍の52百万円、経常利益が2.7倍の52百万円、四半期純利益が2.8倍の35百万円だった。

 主力のシステムインテグレーション事業は4.2%増収で6.0%増益だった。新型コロナウイルスの影響でプロジェクトの一部延期・中止が発生した前期に比べて、エンジニアの稼働率が回復した。教育サービス事業は11.9%減収だがリモート研修サービスが順調に推移して21.6%増益だった。なお売上総利益は6.4%増加し、販管費は10.7%減少した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年9月期比15.2%増の49億33百万円、営業利益が70.0%増の1億81百万円、経常利益が63.9%増の1億80百万円、当期純利益が55.6%増の1億21百万円としている。

 需要が堅調に推移し、先行投資に係る一時的費用の一巡も寄与して、大幅増収増益予想としている。第1四半期が順調であり、通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。第1四半期の大幅増益を好感して上値を試す展開を期待したい。2月12日の終値は1167円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS39円74銭で算出)は約29倍、時価総額は約36億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  4. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  5. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  6. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る