シナネンHDのグループ会社シナネンはクリーンエナジーコネクトと共同でグリーン電力の供給スキームを構築

■非FIT太陽光発電所を活用し脱炭素社会実現に貢献

 シナネンホールディングス<8132>(東1)は5日、グループ会社シナネンが再生可能エネルギーの導入・調達ソリューションを提供するクリーンエナジーコネクト(東京都品川区)と提携し、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)に依存しない非FITの太陽光発電所を活用したバーチャルコーポレートPPAによる新たなビジネスモデル展開を共同で構築すると発表した。(図=クリーンエナジーコネクトとシナネンのバーチャルコーポレートPPAモデルのイメージ)

 バーチャルコーポレートPPA(電力購入契約)は、企業が太陽光や風力などの電力を発電事業者から直接、長期に購入する契約のことである。今回のクリーンエナジーコネクトとの提携により、シナネンは非FIT太陽光発電所から直接電気を調達し、環境意識の高い顧客に電力と環境価値を供給する新たな事業スキームの提供が可能になった。また、クリーンエナジーコネクトは、シナネンの有する販売網を通じて、より幅広い顧客への電力供給が可能になる。両社による新たなスキームの提供により、環境先進企業がFITに依存しなくても、バーチャルコーポレートPPAによって再生可能エネルギー電力の調達をできるよう支援するとしている。

 シナネンは、バーチャルコーポレートPPAによる一般提供に先駆けて、その第一弾として、クリーンエナジーコネクトが所有予定の非FIT太陽光発電所から、電力および環境価値を調達し、自社の旧本社ビルでトライアル導入を行う。その後、非FIT太陽光発電所の具体的な発電データ等を用いて安定的な電力供給が可能かのリスク評価を行った上で、バーチャルコーポレートPPAの提供先となる法人顧客を選定し、グリーン電力の利用スキームを提供する予定である。

 尚、2021年度秋にはクリーンエナジーコネクトがシナネン向けに計IMWクラスに相当する複数の非FIT太陽光発電所の運転開始を予定している。

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