【どう見るこの株】三光合成は「日米の脱炭素国際戦略合意」でEV関連材料として注目

■3Q高利益進捗率決算を見直し業績再上ぶれ期待

 工業用樹脂部品大手の三光合成<7888>(東1)は、今年4月7日に発表した今2011年5月期第3四半期(2010年6月~2021年2月期、3Q)決算が、V字回復して着地し、今年1月12日に上方修正した今5月期通期予想業績に対して高利益進捗率を示したことを見直し、業績再上ぶれ期待を高めて割安株買いが増勢となった。4月16日の日米首脳会談で、菅偉義首相とバイデン大統領とが脱炭素の国際戦略で合意し、EV(電気自動車)普及を加速させることも、関連材料として注目されている。

■PER15倍台、PBR0.7倍の修正に急騰特性の再発揮期待オン

 株価は、昨年3月のコロナ禍が響いた昨年来安値216円から大きく底上げ、昨年12月には世界的な自動車生産の回復で連続ストップ高し、今年1月の業績上方修正でもストップ高を繰り返して昨年来高値517円まで買い進まれた。足元では、3Q好決算にもかかわらず今期通期予想業績を上方修正しなかったことを嫌って利益確定売りが先行し427円まで調整、25日移動平均線を出没する高値固めを続けている。PERは15倍台、PBRは0.74倍と割安であり、昨年来高値抜けからストップ高が相次いだ急騰特性の再発揮期待を高め次の上値フシとして2018年2月高値849円が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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