【株価診断】ホットランドは「築地ぎんだこ」中心に好調2年で利益4.6倍の高成長

株価診断

■日本食人気でアジア展開にも期待、高値から3割押しで狙い場

ホットランド<3196>(東マ・売買単位100株)は1991年6月設立、上場は2014年9月。年商約300億円、従業員数約3700名、発行済株式数約906万株。株主優待制度はない。

たこ焼き『築地銀だこ』、たい焼きの『銀のあん』、アイスクリーの『COLDSTONE CREAMERY』、などを始め「日本一うまい食を通じてほっとした安らぎと笑顔一杯のだんらんを提供できることを最上の喜びとする」を、企業理念としている。核家族化や個食化が進み、食事においても利便性が優先される時代の中で食事の持つ「おいさや」、「あたたかさ」、「楽しさ」を大切にし、家族や世代をつなぐ「共食」の文化を拡げていくことに取組んでいる。こうした点が評価されて競争の激しい外食産業において好業績を上げているとみることができるだろう。

2012年12月期の売上205億0600万円、営業利益3億8700万円は2014年12月期には売上273億8800万円、営業利益17億8300万円と2年間で売上33.5%伸長、営業利益は4.6倍のすばらしい成長だ。

とくに、営業利益率は6.6%(13年12月期3.0%)に大きく向上、ROEも38.7%と非常に高い。1株純資産は412.8円。

2015年12月期は、主力の「築地銀だこ」において新年に販売の福袋が昨年を上回る好調だったことや価格改定の効果、春の銀だこ祭りの好調などが寄与することなどから売上11.1%増の304億1900万円、営業利益6.6%増の19億0200万円、純益6.1%増の10億円の見通し。1株利益110.9円、配当は内部留保優先で無配。

株価は昨年9月の上場時初値が2074円、直後に2071円まで僅かに下げただけで上昇相場を展開、今年4月に5090円まで初値から約2.4倍の上昇。足元では前週3450円まで調整した。高値から3割下げ水準となっていることと、上場後の高値と安値の「中間値」(3580円)をやや下回ったことでほぼ下値に届いたとみられる。

業績好調に加え、台湾や香港などアジアでも展開、日本食の好人気を背景に伸長が予想される。中期スタンスでの狙い場とみてよいだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
  2. ■「働いて働いて──」が年間大賞!多様な社会現象を映すトップテン発表  自由国民社は12月1日、年…
  3. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る