三井松島HDはロシア炭の輸入削減など買い材料視され後場もジリ高

材料でみる株価

■経産相「最終的に輸入しない方向目指す」とされ石炭高騰の思惑

 三井松島ホールディングス(三井松島HD)<1518>(東証プライム)は4月8日、前後場ともジリ高基調となり、14時50分を過ぎて10%高に迫る2082円(184円高)まで上げ、出直りを強めている。石炭の大手で、昨日あたりからEU(欧州連合)がロシア炭の輸入を停止と伝えられ、石炭高騰の観測が強まった上、8日は日本でも「経済産業相、ロシアから石炭、最終的に輸入しない方向目指す」(NHKニュースWEB4月8日午後)と伝えられ、一段と思惑材料視される形になった。

 日本が輸入するロシア炭の割合は、NHK報道によると、去年は国内全体の輸入量の11%を占めた。このうち一般炭と呼ばれる発電に使われる石炭は、オーストラリアが72%、次いで、ロシアが13%、インドネシアが9%という。三井松島HDや住石HDは豪州炭に実績があるとされる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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