【注目のリリース】VOYAGEGROUPが初配当を9月期末に実施

■第3四半期はアドテクノロジー事業の売上高が最高更新などで2ケタ増益

 広告最適化システムなどのVOYAGE GROUP<3688>(東マ)は22日の正午、1999年に設立して以来初の配当と2015年9月期の第3四半期決算(14年10月~15年6月、連結)を発表し、初の配当は15年9月期末の株主に1株当たり10円を行う見込みとした。株主優待については「重要と考えるが、まずは配当が優先」(同社)と話している。

 午後の株価は、全体相場が下げている上、9月通期の業績予想を増額しなかったことなどが言われ、14時にかけて2388円(101円安)前後となっている。

 同社は、広告主側からみた広告効果の最大化を支援するシステム(DSP)や、媒体社側からみた広告効率の最大化を支援するシステム(SSP)などのアドテクノロジー事業を主事業として、「ECナビ」などで知られるメディア事業などを展開。14年7月に株式を上場した。

 第3四半期は、SSPである「Fluct」を中心とした広告配信プラットフォーム事業が堅調に推移するなどで、アドテクノロジー事業の売上高が第3四半期として過去最高を更新し、連結売上高は前年同期比17.2%増加して131億8500万円となった。メディア事業では新たな領域としてコンテンツメディアへの取り組み強化などにより部門利益が減益となったが、連結営業利益は同13.7%増加して16億5500万円となり、純利益も同15.3%増加して10億2400万円となった。

 9月通期の連結業績見通しは従来予想を据え置き、売上高が前期比19.6%増の180億円、営業利益が同22.3%増の23億円、純利益が同21.2%増の13億5000万円、1株利益は122円07銭。売上高や純利益など連続で最高を更新する見込みだ。

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