フライトHDは次第に上げ幅拡大、国内初のAndroid携帯でタッチ決済する「Tapion」のパイロット運用開始に注目集まる

■本格サービスインに先駆け、渋谷ロールアイスクリームファクトリー店に登場

 フライトホールディングス(フライトHD)<3753>(東証スタンダード)は12月1日、時間とともに上げ幅を広げる相場となり、午前11時にかけて7%高の620円(43円高)まで上げ、再び上値を指向している。11月30日付で、事業子会社のフライトシステムコンサルティングが2021年に発表した市販のAndroid携帯を使ってカードのタッチ決済を実現する「Tapion(タピオン)」の本格サービスインに先駆け、東京都内の加盟店「ロールアイスクリームファクトリー渋谷・TOHOシネタワー店」でパイロット運用を開始したと発表し、注目が強まっている。

■導入コストを抑えてキャッシュレスを実現したいカフェ、キッチンカーなどで需要

 『Tapion(タピオン)』は、タッチ決済を市販のAndroid端末で実現する技術「Tap to Phone」を使って開発された新しい決済ソリューションになる。専用決済端末の導入コストを抑えながらキャッシュレスを実現したいカフェ、カジュアルレストラン、キッチンカー、屋台、朝市などの小・中規模事業者、並びにオフィスや家庭などへの訪問販売を行なっている加盟店に向け、今後本格展開を予定している。

 このほど開始したパイロット運用は、ロールアイスクリームファクトリー渋谷・TOHO シネタワー店(東京都渋谷区道玄坂2-6-17、渋東シネタワー1階、営業時間12:00~20:00)で実施されており、連日多くの来店客で賑わっている。

 ロールアイスクリームファクトリーは、日本初のロールアイスクリーム専門店として原宿・表参道店をオープンし、全国で7店舗を展開中。同店では従来、現金決済とQRコード決済のみの対応となっており、今回初めてタッチ決済を導入した。アフターコロナのインバウンド需要の高まりも期待される中、安全性が高く、かつ非接触での支払いが可能になるため、今後タッチ決済での支払いが増えてくると見込んでいる。

 また昨今のさまざまキャッシュレスソリューションの普及により、返ってレジ周りの業務が煩雑になってしまう心配がある中で、Tapionは日頃から慣れ親しんだAndroid携帯の操作となるため、スムーズな店舗運営と会計時の待ち時間短縮を実現できると期待されている。

 なお、多くの皆様にTap to Phoneによるタッチ決済を体験してもらう試みとして、期間中はトッピング無料キャンペーンを実施している。

 今回のパイロット運用では、すでに店舗に設置されているPOSレジと併用する形でTapionスタンダードバージョンでの運用を実施している。今後、フライトシステムでは、TapionのPOS機能を使ったTapionプラチナバージョンでのパイロット運用も都内で複数店舗予定している。

 Tapionでは、独自に策定したAndroid端末の選定を行うTapion検定や、自社決済センターの構築を通じ、安心・安全にタッチ決済ができる環境も併せて提供している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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