【株式市場】日経平均は2日続落し246円安、ただ後場は自動車株が持ち直すなど主力株に底堅さ

◆日経平均は2万6093円67銭(246円83銭安)、TOPIXは1895.27ポイント(13.75ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は10億2178万株

 12月29日(木)後場の東京株式市場は、前場軟調だったレーザーテック<6920>(東証プライム)が次第に堅調になり、富士通<6702>(東証プライム)はジリ高を続けて出直るなど、ここ調整中だった銘柄が動意を強め、自動車株も前日比では安いが高値引けの銘柄が複数みられ、参加者減少とされた中で注目を集める動きを見せた。三陽商会<8011>(東証プライム)は一段ジリ高となり直近の好決算と増配発表が好感され、高業績銘柄も活況。日経平均は351円安で始まり、13時頃からは下げ幅を200円台に縮めて推移し、大引けは続落だが底堅い印象となった。

 後場は、マルマエ<6264>(東証プライム)が寄り後に一段高の後も上げ幅を保ち、四半期好決算を引き続き好感。ジェイテックコーポレーション<3446>(東証プライム)も後場寄り後に一段と上げiPS細胞からヒト腸組織を構築する成果に関する発表やプラズマ装置など材料に12月中旬まで上げた相場の調整一巡の見方。ペッパーフードサービス<3053>(東証プライム)は次第に反発し節税対策の損出し売り一巡の見方。ERIホールディングス<6083>(東証スタンダード)は一段高となり四半期決算など好感。上場3日目のBTM<5247>(東証グロース)はストップ高となり急反発。同じく3日目のELEMENTS(エレメンツ)<5246>(東証グロース)は連日高値を更新。サイバーセキュリティクラウド<4493>(東証グロース)は複数の省庁が導入するクラウドにサイバー攻撃との報道など材料視とされてジリ高。

 29日新規上場となったスマサポ<9342>(東証グロース)は、前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の上限値段の1840円(公開価格800円の2.3倍)で買い気配となった。

 東証プライム市場の出来高概算は10億2178万株(前引けは5億478万株)、売買代金は2兆3179億円(同1兆1385億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は938(前引けは457)銘柄、値下がり銘柄数は818(同1292)銘柄。

 また、東証33業種別指数は5業種(前引けは2業種)の値上がりにとどまり、水産農林、電力ガス、不動産、精密機器、石油石炭、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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