三菱ケミカルHDは2日ぶりに今年の高値を更新、「仲裁」受けノバルティス社からのロイヤリティを一括して売上収益と認識することに

■連結子会社・田辺三菱製薬とノバルティス社の仲裁手続きに司法判断

 三菱ケミカルホールディングス(三菱ケミカルHD)<4188>(東証プライム)は2月17日、再び一段高となり、午前9時40分にかけて795.0円(18.1円高)まで上げ、2日ぶりに今年の高値を更新している。16日の16時に業績予想の増額修正を発表し、今期・2023年3月期の予想連結営業利益は前回予想の2.8倍に、親会社の所有者に帰属する当期利益は同4.2倍に引き上げ、好感買いが先行している。これまで売上収益として認識していなかったノバルティス社(Novartis Pharma AG、スイス)からのロイヤリティについて、この第4四半期に一括して売上収益として認識することとした。

 発表によると、ノバルティス社が三菱ケミカルHDの連結子会社・田辺三菱製薬株式会社に対して申し立てていたロイヤリティ支払いについての仲裁手続きに関して、23年2月13日に仲裁廷より仲裁判断を受領した。これにともない、仲裁手続き中にIFRS第15号に従い売上収益として認識していなかったロイヤリティについて、23年3月期第4四半期で一括して売上収益として認識することとなった。また、仲裁手続き費用の一部についてもノバルティス社が負担することとなり、23年3月期において売上収益約1,260億円、その他営業収益約30億円を計上する見込みとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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