インテリジェント ウェイブ、リアルタイムIP監視ソリューション『EoM』にライブ配信向けプロトコル監視機能を追加

■圧縮系プロトコルに対応、より幅広い放送局におけるIP監視を実現

 インテリジェント ウェイブ<4847>(東証プライム)は3月14日、放送事業者向けリアルタイムIPフロー監視ソリューション「EoM」において、対応プロトコルを追加したと発表。圧縮系プロトコルへの対応により、IP化が進んでいるライブ配信を行う中継局においてもリアルタイムIP監視が可能になる。

■製品アップデートの背景

 放送システムでは、インターネットプロトコルを用いた放送システムへの移行(IP化)が普及している。しかし、IP化によってデータ伝送の利便性が向上している反面、VLANの設定ミスや、PTP(高精度時刻同期規格)が同期されないことにより映像が流れないといったことが起こり得る。一部の放送事業者では、課題解決にかかる時間的、人的リソース消費が増大していた。

 そうした背景からIWIは2019年から、IPフローを常時監視し、問題が発生した際にリアルタイムに検知できる放送事業者向けソリューション「EoM」を国内および海外へ提供してきた。圧縮プロトコルを扱う中継局でもIP化が進んだことを背景に、圧縮プロトコルの監視機能についても要望を受けており、この度EoMの対応プロトコルを追加することとなった。

■EoMと今回追加した対応プロトコルについて

 EoMは、拠点間を流れる映像や音声といった配信データのIPフローの通信状況をリアルタイムに監視および可視化する製品である。PTP(高精度時刻同期規格)やIGMP(マルチキャスト通信規格)といった制御関連のIPフローも監視可能である。IWIがペイメントシステムや証券業界向けシステムの開発で培ってきた高速データ処理技術とFPGA(※)技術を組み合わせることで、IPフローの高速処理およびリアルタイムでの異常検知を実現している。複数の国内放送関連事業者や海外公共放送局への導入実績がある。

※FPGA(Field-Programmable Gate Array):製造後に構成を設定できる集積回路

 今回の機能追加により、圧縮系プロトコルの監視が可能となった。同アップデートでは非圧縮系プロトコルだけではなくライブ配信など最近利用が増えている圧縮系プロトコルも監視できるようになり映像配信における安心感を提供する。

【追加プロトコル】
・SRT
・NDI(Reliable UDP)
・RTMP
・SMPTE ST 2110-22(JPEG-XS)

【IWIについて】

 IWIは、決済、金融、セキュリティ分野を含む企業のビジネスリライアビリティ(※)を支えるITサービス会社である。
 国内における高いシェアを誇る「NET+1」のカード決済システムを中心に、証券システム、セキュリティソリューションを展開している。セキュリティ分野では内部情報漏洩対策ソフト「CWAT」の自社開発および販売のほか、イスラエル製のサイバー攻撃対策ソリューションを展開し事業領域を拡大させている。
 「次代の情報化社会の安全性と利便性を創出する」を経営理念に掲げ、高速、安全、高品質で利便性の高いIT基盤を提供し企業のデジタルトランスフォーメーションを支援している。IWIは2022年4月に東京証券取引所の新市場区分「プライム市場」へ移行した。(記載の商品名、会社名は各社の商標または登録商標である。)

※ビジネスリライアビリティ:顧客事業の信頼性およびIWI事業の信頼性を高め続けること (IWIの造語)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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