出光興産が出直り強める、NY原油の70ドル回復や「アンモニア発電」への取組など材料視

出光興産 5019

■原油高の背景には破綻した米銀への救済買収も寄与のもよう

 出光興産<5019>(東証プライム)は3月28日、反発基調で始まり、取引開始後は2955円(52円高)まで上げて再び出直りを強めている。NY原油相場の取引中心先物が5.1%高(3.55ドル高の72.81ドル)と大幅に上げて一気に70ドル台を回復したことや、同日朝の日本経済新聞で「アンモニア発電」への取組が伝えられたことなどが材料視されている。「アンモニア発電」では、2030年までに大規模な貯蔵施設を整備すると伝えられた。

 NY原油急伸の要因としては、イラクのパイプラインが停止したとの観測に加え、経営破綻した米銀シリコンバレーバンクを中堅銀行のファースト・シチズンズ・バンクシェアーズグループが救済買収すると伝えられたことを受けて金融不安による景気後退の懸念が薄れたことなどがあるもようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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