カナモトは23年10月期第2四半期累計減益だが通期増益予想据え置き

(決算速報)
 カナモト<9678>(東証プライム)は6月2日の取引時間終了後に23年10月期第2四半期累計連結業績を発表した。売上面は堅調だが、利益面は人財投資による販管費の増加などの影響で計画を下回る減益(5月30日付で各利益を下方修正)で着地した。ただし通期の増収増益予想を据え置いた。レンタル単価適正化に向けた組織体制の整備なども推進する方針だ。災害復旧・防減災・老朽化インフラ更新など国土強靭化関連工事で需要が堅調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は5月30日付の利益予想下方修正を嫌気する形で反落したが、3月の年初来安値圏まで下押す動きは見られず目先的な売り一巡感を強めている。1倍割れのPBRも評価材料であり、出直りを期待したい。

■23年10月期第2四半期累計減益だが通期増益予想据え置き

 23年10月期第2四半期累計の連結業績(5月30日付で売上高を上方、各利益を下方修正)は、売上高が前年同期比3.8%増の972億68百万円、営業利益が24.9%減の53億27百万円、経常利益が26.4%減の54億88百万円、親会社株主帰属四半期純利益が35.6%減の29億24百万円だった。

 売上面は公共投資を中心に需要が堅調に推移して計画(売上高967億円)を上回る増収だが、減価償却費の負担増加や将来を見据えた人財投資による販管費の増加などで計画(営業利益62億円、経常利益62億円、親会社株主帰属四半期純利益36億円)を下回る減益だった。

 建設関連事業は売上高が3.3%増の882億48百万円で営業利益(調整前)が28.4%減の45億07百万円だった。需要面では国内建設投資が公共投資を中心に底堅く推移し、建機レンタル需要も全体として堅調さを取り戻した。中古建機販売については、レンタル用資産の運用期間延長を進めつつ、適正な資産構成の維持に向けて期初計画に基づいた売却を進めて32.0%減収だった。その他事業は売上高が8.7%増の90億19百万円、営業利益が0.8%増の5億64百万円だった。鉄鋼関連、情報関連、福祉関連とも堅調に推移した。

 四半期別にみると、第1四半期は売上高が495億08百万円で営業利益が30億96百万円、第2四半期は売上高が477億60百万円で営業利益が22億31百万円だった。なお季節要因として、売上高は第4四半期(8~10月)から第1四半期(11月~1月)にかけてピークとなり、第2四半期(2~4月)および第3四半期(5~7月)は減少する傾向がある。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が22年10月期比5.3%増の1980億円、営業利益が5.8%増の140億円、経常利益が2.3%増の141億円、親会社株主帰属当期純利益が0.7%増の84億円としている。配当予想は22年10月期と同額の75円(第2四半期末35円、期末40円)としている。

 第2四半期累計の各利益は計画を下回ったが、通期ベースでは全体として建設機械レンタル需要が緩やかに回復することを見込み、先行投資による費用増を吸収して増収増益予想としている。レンタル単価適正化に向けた組織体制の整備なども推進する方針だ。災害復旧・防減災・老朽化インフラ更新など国土強靭化関連工事で需要が堅調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は目先的な売り一巡

 株価は5月30日付の利益予想下方修正を嫌気する形で反落したが、3月の年初来安値圏まで下押す動きは見られず目先的な売り一巡感を強めている。1倍割れのPBRも評価材料であり、出直りを期待したい。6月2日の終値は2167円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS230円45銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の75円で算出)は約3.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS3571円98銭で算出)は約0.6倍、そして時価総額は約840億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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