クレスコが資本出資するインド法人コグナビインディア社がインド初のAIテクノロジーマッチング機能を搭載したインド新卒学生向けジョブポータルサイト「Cognavi」をオープン

 クレスコ<4674>(東証プライム)が資本出資しているインド法人Cognavi India Private Limited(コグナビインディア社)が、インド初のAI(人工知能)テクノロジーマッチング機能を搭載したインド新卒学生向けジョブポータルサイト「Cognavi(コグナビ)」を6月22日にオープンしたと発表。

■「Cognavi」(コグナビ)」誕生の背景

 インドでは毎年、日本の約12倍に相当する735万人の学生が大学を卒業している(出典:文部科学省「2022年度学校基本調査」、ジェトロ「2021年3月高度人材調査」より)。しかし、インドの新卒学生の就職率は40%程度にとどまっている(コグナビインディア社の調べ)。

 また、新卒学生数に比べて就職先が少なく、新卒学生とインドの企業を直接つなぐインフラも十分整備されていないため、新卒学生は限られた情報の中で、就職を決めなければならない状況にあり、大学の就職課が就職を希望する学生と採用を希望する企業との橋渡しを行っている。

 コグナビインディア社は、以上の点に着目し、日本で培ったAIスキルマッチング技術を駆使し、現地のITエキスパート30名による「新卒学生と企業を結ぶ就職活動インフラ」を自社開発し、インド新卒学生向けジョブポータルサイト「Cognavi」が誕生した。

■「Cognavi」(コグナビ)」の主な特長

1.レジメビルダー

 インドの就職活動では、履歴書のフォーマットが統一されていない。「Cognavi」では、レジメ作成だけでなく、学生が学んだスキルや希望職種を入力すると、マッチしているスキルと不足しているスキルが表示される。不足しているスキルが明確になることで、学生は自分が学ぶべきスキルが分かり、その学びを未来の職種選択につなげることができる。

2.職種マッチング

 「Cognavi」は、1億以上の求人データから定義されたスキルをマッチングロジックに組み込んでいる。

 企業側は、採用担当者の主観や経験則による書類選考ではなく、最先端の技術でロジカルに結果を導き出すことができる。また、学生はこのテクノロジーを使って、自分が学んできたことや得意な分野を活かした仕事選びができるようになる。

3.ヒューマンAI

 新卒採用では、大学での専攻や学業成績だけでなく、基本的な性格面も重視される。「Cognavi」は、学生に20の質問に答えてもらうだけで、性格診断(BIG5,OCEAN)データを提供する。また、職種マッチングと併せて、ヒューマンAIで企業文化、職種の特徴を反映し、学生と企業、双方のベストマッチングを可能にする。

■今後の「Cognavi(コグナビ)」ビジネスについて

 「Cognavi」は、企業、学生、大学向けに設計されたモジュールを備えた、インド新卒学生向けジョブポータルサイト。

 コグナビインディア社の挑戦は、人口7,000万人、4万人の学生が学ぶインド有数の私立大学SRM Institute of Science and Technology(SRM大学)を含む300校以上の大学を有するタミル・ナドゥ州にある州都チェンナイから始まる。

 SRMグループの事業会社であるSRMグローバルとの提携により、4年間で120万人の学生(タミル・ナドゥ州の新卒学生の半数)の獲得とインドにおける完全自社開発サイトの運営・管理を目指し、サービス展開エリアをタミル・ナドゥ州からインド全土へと順次拡大していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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