7月相場は梅雨前線の影響で乱高下?夏休み消費で市場は回復するか

■金融政策と夏休み消費で揺れる株式市場

 夏休みはお盆休みよりも早めに取った方が良いかもしれない。7月相場は波乱含みだからだ。6月は生成AI・半導体株祭りや海外投資家の爆買いで日経平均株価が大幅高となったが、その後は需給要因で下落した。さらに7月下旬には日米両市場で重要な金融政策決定会合が開催される。米国では政策金利引き上げが予想されており、景気や企業業績への影響が注目される。日本では金融政策正常化の見通しが不透明であり、為替相場や決算発表への反応が気になる。

 一方で世の中は夏休むムードだ。JTBの調査では、国内旅行人数は4年ぶりに過去最高を更新する見込みだ。新型コロナウイルス感染症の影響が薄れたことや賃上げやボーナス増加などが背景にある。国内旅行消費額も前年比で大幅増となると予測されている。

 ただし活発化している梅雨前線が、九州・中国・東北地方などに甚大な大雨被害を頻発させており、被災地の方々に心からお見舞い申し上げる。関東甲信地方では例年通りなら7月19日ごろに梅雨明けし、7月20日には全国の小・中学校が夏休みに入る。夏休み本番となるが、株式市場は金融政策や夏休み消費の動向に左右される可能性が高い。夏休みは早めに取って、市場の動きに備えたいところである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る