資生堂は続伸基調、買い一巡後は伸び悩むがコア営業利益60%増など好感

■通期業績予想は据え置く、証券会社による投資判断など待つ様子

 資生堂<4911>(東証プライム)は8月9日、続伸基調で始まり、取引開始後は5%高の6542円(282円高)まで上げて7月5日以来、約1か月ぶりに6500円台を回復し、その後は売買交錯となっている。8日の15時に発表した第2四半期連結決算(2023年1~6月・累計、IFRS)で、本業の収益を表すコア営業利益が前年同期比59.9%増加したことなどが好感されている。

 第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比0.2%増加し、コア営業利益も大幅に増加したが、四半期利益は同33.5%減で、親会社の所有者に帰属する四半期利益も同27.7%減だった。12月通期の予想は従来予想を据え置いた。このため、受け止め方には濃淡がある感触だったが、相場は買い先行で始まったため安心感が出ている。決算発表を受け、証券会社による投資判断や目標株価の再設定が出てくるとみられ、買い一巡後はこうした判断材料を待つ様子がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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