【株式市場】日経平均は611円安、後場一段と下押したが食品株など中東情勢から相対的に遠い銘柄は堅調

◆日経平均は3万1430円62銭(611円63銭安)、TOPIXは2264.16ポイント(31.18ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は12億3463万株

 10月19日(木)後場の東京株式市場は、日清食品HD<2897>(東証プライム)や山崎パン<2212>(東証プライム)が一段と上げ、キユーピー<2809>(東証プライム)も堅調に推移するなど、ディフェンシブ系業種に強い銘柄がみられ、小田急電鉄<9007>(東証プライム)やJR各社などの鉄道株も中東情勢からは相対的に遠い位置にあるとされてしっかり。大王紙<3880>(東証プライム)も手PBR改善策への期待などで堅調。ただ、日経平均は半導体株などの下げを受けて重く、後場寄り後に前場の安値を下回り643円08銭安(3万1399円17銭)まで下押し、中盤は持ち直したが大引けにかけて再び下げ幅を600円台に広げ大幅反落となった。3日ぶりに3万2000円を割り込んだ。

 後場は、菱刈金山を持つ住友金属鉱山<5713>(東証プライム)が一段安で始まり、金相場の国内連日最高値にもかかわらず株価に輝きなし。一方、IDOM<7599>(東証プライム)は一段と上げビッグモーターの客が乗り換える期待や「市内最大級」「県内最大級」の店舗の相次ぐ開店効果への期待など再燃。大和自動車交通<9082>(東証スタンダード)は「ライドシェア」で配車システムなどに追い風とされ大引けまで2日連続ストップ高を継続。ムラキ<7477>(東証スタンダード)は13時頃から急伸し大量保有報告書で個人投資家の保有増加とされストップ高。ログリー<6579>(東証グロース)は国際的広告企業とのサービス連携が材料視され大引けまで買い気配のままストップ高。テクノロジーズ<5248>(東証グロース)は一段高となり子会社が森ビルのメガソーラー発電所で協業し「虎ノ門ヒルズ森タワー」などヒルズクラスの物件に電気を供給とされ出直り拡大。

 東証プライム市場の出来高概算は12億3463万株(前引けは6億714万株)、売買代金は3兆1666億円(同1兆6085億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は401(前引けは332)銘柄、値下がり銘柄数は1394(同1457)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は前引けと同じくパルプ紙、陸運の2業種にとどまった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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