日本カー・オブ・ザ・イヤーにトヨタのプリウスが輝く、ハイブリッドのパイオニアが新たなフェーズへ

■各賞の受賞車も発表

 2023年12月7日、日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会が開催され、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)のプリウスが栄えあるイヤーカーに選ばれた。プリウスは、ハイブリッド技術のパイオニアとして、長年にわたり環境性能と走行性能を両立させてきたが、5代目となる今回は、スタイリッシュでエモーショナルなデザインに変身し、新しい魅力を放った。操縦性も大幅に向上し、スポーツドライビングが楽しめるようになった。開発陣の熱意と挑戦が評価され、選考委員から高い支持を得た。

 インポート・カー・オブ・ザ・イヤーには、BMWのX1が選ばれた。X1は、日本市場に合ったコンパクトサイズでありながら、BMWらしい動的質感を実現している。また、ユーザーのライフスタイルに応じて、電気自動車、ガソリン、ディーゼルの3種類のパワーユニットが用意されており、そのどれもが高い走行性能を獲得している。インポーターの努力も見逃せない。

 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーには、三菱自動車工業<7211>(東証プライム)のデリカミニが選ばれた。デリカミニは、近年の三菱のブランド・ランゲージとは一転して、愛らしく魅力的な表情を採用した。しかも、販売台数は同じクラスのekクロススペースの3倍以上を達成した。デザインが商品性の高さに直結することを自ら証明した。同社のアイコン的存在であるデリカのモデル名と外観面での共通点も意義深い。

 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーには、日産自動車<7201>(東証プライム)のセレナが選ばれた。セレナは、ミニバンでありながら、高速道路でハンズオフ可能なプロパイロット2.0を採用した。空力面でも、ミニバンの弱点である横風に強い細部処理を施した。また、タイヤサイズを拡大したにも関わらず、室内スペースを確保した。e-POWER用に新開発された3気筒1.4ℓエンジンも高く評価された。

 実行委員会特別賞には、日本自動車工業会が主催したジャパンモビリティショー2023が選ばれた。ジャパンモビリティショー2023は、4年ぶりに開催された東京モーターショーを改称し、新しいコンセプトを打ち立てた。人と人、会社と会社、人や会社と社会を繋げる役割としてのモビリティの重要性を確立し、日本のモビリティ産業全般に新たな道筋を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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