東洋水産は急反発、四半期決算発表後に下げたが全事業とも進ちょく率高く再評価

■31日は通期業績予想を増額しなかったなどで売られたようだが見直される

 東洋水産<2875>(東証プライム)は2月1日、急反発で始まった後もジリ高傾向となり、午前10時過ぎには5%高の8084円(378円高)まで上げて約3か月前につけた上場来の高値8286円に向けて出直っている。1月31日の正午過ぎに第3四半期決算を発表し、この日の株価終値は0.4%安(32円安の7891円)と冴えなかったが、一夜明けると買い直されて反発相場になった。通期の業績予想を増額しなかったことが影響したとみられているが、水産食品事業、加工食品事業、国内・海外の即席めん事業など、ほぼ全事業とも進ちょく率が高く、再評価されているようだ。

 第3四半期連結決算(2023年4~12月・累計)は売上高が前年同期比10.2%増加し、営業利益は同50.6%増の480.11億円だった。ただ、3月通期の業績予想は売上高、各利益とも据え置き、営業利益の通期予想は520億円(前期比28.9%増)。営業利益は第3四半期までで通期予想の92%を達成したにもかかわらず、通期予想を据え置いたことなどが31日午後の下げ相場につながったと見られている。通期の為替前提は1ドル133円。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る