ミロク情報サービスは24年3月期3Q累計減益だが通期増益予想、配当予想を上方修正

(決算速報)
 ミロク情報サービス<9928>(東証プライム)は2月5日の取引時間終了後に24年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。先行投資となる新卒入社社員の積極採用やベースアップ・昇給による人件費の増加、広告宣伝・販売促進費の増加、開発投資などにより減益だった。ただし売上面は順調だった。そして通期の増益予想を据え置いた。期末に向けてストック収益が積み上がることを勘案すれば通期会社予想に上振れ余地があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお配当予想を上方修正した。株価は順調に水準を切り上げて昨年来高値を更新している。配当予想の上方修正も評価して上値を試す展開を期待したい。

■24年3月期3Q累計減益だが通期増益予想、配当予想を上方修正

 24年3月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比5.7%増の327億91百万円、営業利益が15.5%減の45億48百万円、経常利益が8.5%減の46億80百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.6%減の32億49百万円だった。

 先行投資となる新卒入社社員の積極採用(78名)やベースアップ・昇給による人件費の増加、広告宣伝・販売促進費の増加、開発投資などにより減益だった。営業外損益では持分法投資損益が3億65百万円改善(前年同期は投資損失3億38百万円計上、当期は投資利益18百万円計上)した。特別利益では前期計上の投資有価証券売却益3億83百万円が剥落した。

 ただし売上面は順調だった。会計事務所・中小企業向け各種ERP製品の販売が好調に推移した。特に、中堅・中小企業向けERP製品のサブスクリプション型への移行促進により、ソフトウェア使用料収入などストック収益となるサービス収入が大幅に伸長した。

 品目別売上高は、システム導入契約売上高が1.4%増の180億99百万円(内訳はハードウェアが10.2%増の33億11百万円、ソフトウェアが5.2%減の98億59百万円、ユースウェアが11.0%増の49億27百万円)で、サービス収入が12.0%増の119億29百万円(内訳は会計事務所向け総合保守サービスTVSが1.1%増の19億20百万円、ソフトウェア使用料収入が38.3%増の40億23百万円、企業向けソフトウェア運用支援サービス収入が3.8%増の44億28百万円、ハードウェア・ネットワーク保守サービス収入が3.8%増の11億78百万円、サプライ・オフィス用品が13.7%減の3億78百万円)だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が104億84百万円で営業利益が14億30百万円、第2四半期は売上高が106億90百万円で営業利益が13億69百万円、第3四半期は売上高が116億17百万円で営業利益が17億47百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて売上高が23年3月期比0.3%増の416億円、営業利益が0.3%増の61億円、経常利益が6.2%増の62億円、親会社株主帰属当期純利益が8.8%増の41億円としている。配当予想は期末5円上方修正して23年3月期比5円増配の50円(期末一括)とした。予想配当性向は36.5%となる。

 不透明感、サブスクリプション型への移行スピード加速、戦略投資などを考慮して小幅増益にとどまる予想としているが保守的な印象が強い。第3四半期累計の進捗率は売上高が79%、営業利益が75%、経常利益が75%、親会社株主帰属当期純利益が79%と順調である。期末に向けてストック収益が積み上がることを勘案すれば通期会社予想に上振れ余地があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は順調に水準を切り上げて昨年来高値を更新している。配当予想の上方修正も評価して上値を試す展開を期待したい。2月5日の終値は1898円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS137円06銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS813円13銭で算出)は約2.3倍、そして時価総額は約661億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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