紳士服のコナカとサマンサタバサJ.Ltdが7月メドに経営統合へ

■サマンサタバサはコナカの完全子会社に

 紳士服チェーンのコナカ<7494>(東証スタンダード)とレディス向けバッグやジュエリーなどのサマンサタバサJ.Ltd(サマンサタバサジャパンリミテッド)<7829>(東証グロース)は2月20日の夕方、2024年7月1日(月)の経営統合に向けて具体的な協議・検討を行うことについて基本合意書を交わしたと発表した。

■コナカはサマンサタバサJ.Ltdの株式を59%保有

 コナカはサマンサタバサJ.Ltdの株式を3891万株(所有割合59.09%、23年8月末現在)及びA種種類株式を18株所有する筆頭株主。24年7月1日を効力発生日として、コナカを株式交換完全親会社、サマンサタバサJ.Ltdを株式交換完全子会社とする株式交換について協議・検討していく。

 この株式交換が実施された場合、その効力発生日をもって、サマンサタバサJ.Ltdはコナカの完全子会社となる。それに先立ち、サマンサタバサJ.Ltdの株式は上場廃止となる予定。

■サマンサタバサJ.Ltdは8期連続で純損失の見込み

 発表によると、サマンサタバサJ.Ltdは、新型コロナウイルス感染症の影響等、厳しい経営環境に直面し、24年1月に開示した24年2月期の第3四半期決算短信のとおり、5期連続で営業損失、経常損失、8期連続で親会社株主に帰属する当期純損失を計上する見込みとなっている。

 また、サマンサタバサJ.Ltdは、合併等の実質的存続性喪失に係る猶予期間に入っており、猶予期間内(2024年2月29日まで)に新規上場審査に準じた基準に適合しなければ、上場廃止のおそれがある。

 このため、さらに踏み込んだ内容の連携を目指すことが最善であるとの考えに至り、経営統合の検討を行うこととした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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