【株式市場】日経平均は836円高、後場一段と上げて史上初の3万9000円台に乗る、34年ぶりに過去最高値を更新

◆日経平均は3万9098円68銭(836円52銭高)、TOPIXは2660.71ポイント(33.41ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は17億6948万株

 2月22日(木)後場の東京株式市場は、前場に続いて米エヌビディアの好決算などが好感されて半導体関連株物色が旺盛となり、アドバンテスト<6857>(東証プライム)やSCREENホールディングス<7735>(東証プライム)が一段と上げ、キヤノン<7751>(東証プライム)も一段高。さらに「周辺銘柄」にも物色が広がる展開になった。また、日立製<6501>(東証プライム)やコマツ<6301>(東証プライム)、資生堂<4911>(東証プライム)も一段と上げ、主な業種の代表格を買う動きも強まる感触となった。

 日経平均は前場に一時3万8924円88銭(662円72銭高)まで上げ、終値ベースでの過去最高値3万8915円87銭(1989年12月29日)を34年ぶりに一時更新し、後場は894円81銭高(3万9156円97銭)まで上げてザラ場ベースでの過去最高値3万8957円44銭(同年同日)も更新。大引けも3万9000円台を保ち、終値ベースでの最高値更新も確定した。

 後場は、半導体株物色のすそ野が広がりマルマエ<6264>(東証プライム)が一段高。また、王子ホールディングス<3861>(東証プライム)や三井不動産<8801>(東証プライム)も一段高となり、グロ―ス株物色に加えてバリュー株物色も活発化する感触となった。フォーサイド<2330>(東証スタンダード)は中盤から再び上値を指向し業績回復予想やAI新事業などに期待。テーオーホールディングス<9812>(東証スタンダード)と山大<7426>(東証スタンダード)はストップ高となり木材市況など買い要因とされ共に3日続けて大幅高。Laboro.AI<5586>(東証グロース)は前後場とも次第高を続けて終盤にストップ高となり米エヌビディアの好決算など好感の見方。ナルネットコミュニケーションズ<5870>(東証グロース)は大引けまでストップ高買い気配を続け、ビッグモーターへの買収の案件が進展すれば自動車リース業に追い風の期待。

 新規上場のVRAIN Solution(ブレイン・ソリューション)<135A>(東証グロース)は午前11時25分にかけて5190円(公開価格2990円の74%高)で初値を形成。後場5940円(同99%高)まで上げて終値は5810円(同94%高)。

 東証プライム市場の出来高概算は17億6948万株(前引けは8億2940万株)、売買代金は5兆5623億円(同2兆7673億円)。プライム上場1657銘柄のうち、値上がり銘柄数は1082(前引けは1037)銘柄、値下がり銘柄数は518(同553)銘柄。

 東証33業種別指数は31業種(前引けは30業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電気機器、輸送用機器、機械、石油石炭、鉱業、卸売り、不動産、精密機器、パルプ紙、金属製品、ガラス土石、などとなった(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る