【注目銘柄】日本エンタープライズは年初来高値肉薄、業績上方修正・増配で低位有配株買いが増勢

■物流DX支援で注目を集める「ATIS交通情報サイト」

 日本エンタープライズ<4829>(東証スタンダード)は、前日9日に3円高の145円と続伸して引け、取引時間中には146円と買われ4月8日につけた年初来高値154円に肉薄した。4月5日に発表した今2024年5月期業績の上方修正と増配が、引き続き買い手掛かりとなって低位有配株買いが増勢となった。また昨年10月に交通情報アプリ「ATIS交通情報サイト」でトラックドライバー向けなどのプロコースの提供を開始したことも、今年4月から自動車運転の残業時間規制が強化される「2024年問題」に関連して物流業界の業務効率化、脱炭素化に寄与するとして側面支援材料としても注目されている。

■ソリューション事業とクリエーション事業がともに好調で連続2ケタ増益

 同社の今2024年5月期業績は、期初予想より売り上げが2億5000万円、営業利益と経常利益が7000万円、純利益が1億円それぞれ引き上げられ売り上げ47億4500万円(前期比12.8%増)、営業利益2億8000万円(同55.2%増)、経常利益2億9000万円(同52.5%増)、純利益1億1000万円(同2.03倍)と見込み、連続の増収増益幅を伸ばす。ソリューション事業では、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進によりITサービス需要が拡大してシステム開発サービスが増勢となり、クリエーション事業では、一般消費者向けの「コンテンツサービス」と法人向けの「ビジネスサポートサービス」がともに増収となり、広告宣伝費を中心に販売管理費を削減したことが寄与しており、純利益は、投資有価証券売却益を計上することで大幅増益となる。配当は、期初予想の2円(前期実績2円)を3円へ増配を予定している。

 なお「ATIS交通情報サイト」は、全国の高速道路・一般道路の渋滞や事故、規制情報などを独自開発のデフォルトマップ(簡易地図)上でリアルタイムに確認できるアプリで、プロコースではこれに音声を読み上げる機能の「ATISラジオ」を設けて運転上の支障を回避させるほか、インターチェンジ間の渋滞の長さや渋滞時間も比較可能とする機能性も向上させた。「2024年問題」では、トラックドライバーの長時間運転が規制されるなど物流業務の効率化が求められており、社会的課題へのソリューション提供して注目される。

■1年7カ月ぶりに上値フシを上抜き2021年11月以来の200円台奪回へ

 株価は、昨年11月の114円安値から好調な四半期業績とともにジリジリと下値を切り上げ、新サービス・ソリューション提供開始などのたびに高値反応してきており、昨年12月には動画作成プラットフォーム「Vyond」の国内販売開始では148円へ急伸した。今回の業績上方修正・増配では窓を開けて年初来高値154円へ急騰し、1年7カ月ぶりに150円台の上値フシを上抜いた。時流に乗る材料性も数多く内包しており、高値反応しつつ2021年11月以来の200円台奪回に騰勢を強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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