淀川製鋼が1か月ぶりに上場来の高値を更新、株式消却と「資本コストや株価を意識した経営」など好感

■次期中期計画(26年度から)の期間中にROE8%以上をめざす

 淀川製鋼所<5451>(東証プライム)は4月26日、再び上値を追う相場となり、7%高の5010円(315円高)まで上げて約1か月ぶりに上場来の高値を更新し、初の5000円台に乗っている。25日の夕方、特別損失の計上による純利益の下方修正を発表したが、同時に発行済株式総数の8.6%、300万株の株式消却と「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針」の策定なども発表し、好感買いが先行している。

 株式消却は3,000,000株(消却前の発行済株式総数に対する割合8.61%)で、消却予定日は2024年5月31日。また、資本コストや株価を意識した経営については、PBR(株価純資産倍率)改善に向けた目標指標として、現行の中期経営計画(23~25年度)での25年度のROE(株主資本利益率)目標を7%へ上方修正し、次期中期経営計画(26年度から)の期間中にROE8%以上の実現をめざす。不採算事業の見極めやグループ再編などを含む事業ポートフォリオ改革と新規事業の創出を行い、政策保有株式の縮減と株主還元の強化を計画するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る