HOYAが上場来の高値に迫る、白内障用眼内レンズなど好調で買い根強い様子

■メガネレンズは米国で大幅増、業績予想は四半期ごとに開示

 HOYA<7741>(東証プライム)は5月16日、一段と出直って始まり、取引開始後は1万9795円(515円高)まで上げ、約2か月前につけた上場来の高値2万95円(2024年3月4日)に迫っている。15日の午前11時に2024年3月期決算と自己株式の取得(自社株買い)などを発表し、株価は発表直後から動意を強めてこの日は7%高(1245円高の1万9280円)となった。翌日も上値を追って始まり、業績動向などを好感する買いは根強いと見られている。

 24年3月期の連結業績は、売上高に相当する売上収益が前期比5.4%増加し、税引前利益は同9.6%増加、親会社の所有者に帰属する当期利益は同7.6%増加、各項目とも連続最高を更新した。「情報・通信事業は顧客の在庫調整の影響等により低調」(決算短信より)だったが、白内障用眼内レンズは世界的に白内障手術の件数が回復したことや新製品のローンチにより大幅増収となり、製薬等に使用されるクロマトグラフィー用担体や金属インプラントなど主要製品が好調。メガネレンズは米国でのチェーン店向け販売の増加により大幅な増収、などとした。

 今期・25年3月期の業績予想や配当予想は、第1四半期(4~6月)の決算発表時に第2四半期の予想を公表し、四半期ごとに次の四半期までの予想を開示する予定。期待を残す形になっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る