トーカロ、タイ王国関連会社の子会社化により事業拡大、溶射加工市場でのシェア獲得を目指す

■溶射加工事業の経営資源集中による業容拡大目指す

 トーカロ<3433>(東証プライム)は、6月21日に開催された取締役会において、関連会社であるNEIS & TOCALO(Thailand)Co., Ltd.(N&TT)の株式を追加取得し、子会社化することを決定したと発表。これにより、N&TTはトーカロの特定子会社に該当することとなった。今回の株式取得は、同社がタイ王国における溶射加工市場でのシェア拡大を目指す戦略の一環であり、同国の鉄鋼メーカーを有力顧客として取り込む狙いがある。

 N&TTは、2012年10月にトーカロとナイスグループの合弁会社として設立され、溶射および溶接加工事業を展開してきた。今回、トーカロはN&TTの経営資源を溶射加工事業に集中させ、業容の拡大を図るため、ナイスグループが保有する発行済株式の51%を追加取得し、子会社化することを決定した。これにより、トーカロはN&TTの全株式を保有することとなる。

 株式取得後のN&TTは、2024年7月に商号及び代表取締役の変更を予定しており、さらに7000万タイバーツの増資を行う見込みである。また、N&TTはトーカロの非連結子会社として位置づけられ、同件が2025年3月期の連結及び個別業績に与える影響はないと見込まれている。トーカロは今回の子会社化を通じて、タイ王国における溶射加工市場でのさらなるシェア獲得を目指し、事業の拡大を図っていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
  2. ■学生発案の“牛乳をかける新食感”、とんがりコーンに朝食需要を開拓  ハウス食品グループ本社<28…
  3. ■6成分で多様な脱毛にアプローチ、簡単マッサージで日常ケアを支援  日本調剤<3341>(東証プラ…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る