ピクスタが急伸、AIから知的財産権を守り公正な報酬モデル提唱など目指す国際団体に創設メンバーとして参画

■米グローバル音楽ライセンス代理店など7社で「DPA」結成

 ピクスタ<3416>(東証グロース)は7月1日、午前10時頃から急伸し、一時18%高の969円(149円高)まで上げて今年5月14日以来の900円台を回復、13時にかけては6%高の870円前後で売買活発となっている。個人が撮影した画像や動画、創作した音楽などのデジタル素材を単品購入や定額制で利用できるマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」などを運営し、同日午前、「米国等7社のAIデータセットライセンス企業で結成した業界団体に創設メンバーとして参画」と発表して注目を集めた。年初来の安値圏で再び大きく出直りを試す相場になり、地合いの変化を期待する様子がある。

 米国のグローバル音楽ライセンス代理店Rightsify社など、音楽、画像、動画、テキスト等のAI開発の学習に使用されるデータを提供する7社によって、AIデータライセンシング業界のリーディングカンパニーを代表する新しい業界団体「Dataset Providers Alliance」(以下、DPA)が6月26日に発足し、その創設メンバーとして参画した。知的財産権保有者の利益を守り、AI開発や機械学習業界の発展のために、持続可能で公平なエコシステムの構築に取り組むことを目指す。倫理的なデータライセンス慣行に関する業界団体基準の確立、AI開発における知的財産の価値を認める公正な報酬モデルの提唱、などの実現を目指す。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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