リプロセルとJTB、再生医療グレードiPSエクソソームの提供を開始

■国内外への販売展開と医療インバウンド拡大を目指す

 リプロセル<4978>(東証グロース)とJTB(本社:東京都)は7月11日、リプロセルが製造する再生医療グレードiPSエクソソーム(自家・他家)の取扱いについて、JTBが総代理店となり、iPSエクソソームを使用する医療機関・クリニックへ販売を一般財団法人日本健康開発財団(本部:東京都)を通じて開始すると発表。

 iPSエクソソームは、細胞から分泌される直径50-150nmの微小な粒子であり、細胞間の情報伝達や組織修復などに重要な役割を果たす。リプロセルが製造する再生医療グレードiPSエクソソームは、幹細胞エクソソームに比べ細胞への浸透度が高く、細胞を若返らせる効果がより高いとされている。皮膚のコラーゲン産生能を回復させたり、肌細胞へのUVダメージを低減させたり、血管を再生することが論文において報告されている。

 今回の協業により、リプロセルはiPSエクソソームの国内外への販売展開を加速させ、JTBは医療インバウンド事業を拡大することを目指していく。具体的には、JTBは医療機関・クリニックへの販売活動を行い、日本健康開発財団は取扱店(医療機関・クリニック)の受付・窓口業務を担当する。JTBは訪日外国人向けにiPSエクソソームプランを販売することで、医療インバウンドの拡大を図っていく。

 リプロセルとJTBは、今回の協業を皮切りに、iPSエクソソームの研究開発および医療への応用を進めていく予定。iPSエクソソームは、再生医療分野における新たな可能性を秘めた技術であり、今後、様々な疾患の治療やアンチエイジングなどへの応用が期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る