【マーケットセンサー】高配当利回り株に注目、中間配当と株式分割のダブルチャンスも

■配当利回りランキング上位銘柄に注目集まる

 9月の株式市場では、日米の政治情勢や中央銀行の政策決定会合、中間配当の権利取りなどが相場を動かす要因となる。特に高配当利回りの銘柄が注目されており、配当の再投資が株価押し上げにつながるとの期待が高い。投資家は高配当利回りランキングや配当貴族指数に連動するETFを参考に、戦略的に9月相場に臨むことが求められる。

 ランキングのトップには、3年間の期間限定で年間配当100円を予定しているダイドーリミテッド<3205>(東証スタンダード)が10.66%で位置するが、同社は中間配当を実施しない。また、配当性向を倍増させた高島<8007>(東証プライム)が5.99%の配当利回りで中間配当実施銘柄の首位に立つ。その他、日産自動車<7201>(東証プライム)やMIRARTHホールディングス<8897>(東証プライム)なども高配当利回り銘柄としてランクインしており、投資家にとって有望な選択肢となる。

 さらに、連続増配銘柄で構成される配当貴族指数に連動するETFの中で注目されるのは、大林組<1802>(東証プライム)や三菱HCキャピタル<8593>(東証プライム)などであり、いずれも配当利回りが4%を超える。また、宮地エンジニアリンググループ<3431>(東証プライム)は2回目の株式分割を実施し、配当と株式分割のダブル権利取りが可能な銘柄も注目されている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る