AGCディスプレイグラス米沢とユーグレナ、廃棄塩を肥料にリサイクルし持続可能な農業へ貢献

■国内初、車載ディスプレイ製造過程で発生する廃棄塩を肥料原料として活用

 AGC<5201>(東証プライム)グループのAGCディスプレイグラス米沢(ADY)とユーグレナ<2931>(東証プライム)は10月1日、車載ディスプレイ用カバーガラスの化学強化工程で発生する廃棄塩を肥料原料としてリサイクルすることに日本で初めて成功したと発表。この取り組みにより、環境負荷の低減と国内肥料市場の持続可能性向上が期待される。

 ADYでは、カバーガラスの化学強化に使用される硝酸カリウムを主成分とする溶融塩が廃棄物として処理されていた。この廃棄塩に含まれる窒素・カリウムは肥料の重要成分であり、両社はこれに着目して肥料原料としての活用を実現した。リサイクルされた肥料はユーグレナから販売が開始されている。

 今後、AGCグループから排出される全ての廃棄塩のリサイクルを目指し、CO2排出や埋め立て処分による環境負荷の低減、国内の未利用資源活用による肥料原料の海外依存度減少を図る。両社は持続可能な社会の実現に向けて連携を続けていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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