吉野家×出前館×パナソニックHD、自動配送ロボットによる配食サービス実証開始

■神奈川県藤沢市の住宅エリアで1週間の実証実験を実施

 自動搬送ロボットによる新たな配送サービスの実現に向け、吉野家ホールディングス<9861>(東証プライム)グループの吉野家、出前館<2484>(東証スタンダード)、パナソニック ホールディングス<6752>(東証プライム)の3社は、神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウンにおいて、フードデリバリーサービスの実証実験を開始すると発表。11月15日から21日までの期間、出前館のアプリを通じて注文した吉野家湘南新道辻堂店のメニューを、パナソニックHDの自動搬送ロボット「ハコボ」が配送する実験である。

 コロナ禍によるライフスタイルの変化を背景に、飲食業界ではテイクアウトやデリバリーの需要が拡大している。この社会変化に対応し、吉野家はデリバリーサービスの拡充を進め、出前館は「地域の人々の幸せをつなぐライフインフラ」の実現を目指している。一方、パナソニックHDは労働力不足への対策として、自動搬送ロボットを活用したサービスの実用化に取り組んでおり、1人の遠隔オペレーターが複数台のロボットを運用できるシステムの開発も進めている。

 同実証実験では、スマートタウン内の全566戸を対象に、ロボット1台による配送サービスを展開する。店舗からスマートタウン入口までは保安員が随行し、その後はロボットが公道を自動走行して各戸へ配送を行う。3社は同実験を通じて、サービスの実現性や顧客体験の検証を行い、人手不足の解消や雇用創出といった社会課題の解決を目指していく。吉野家は注文商品の準備と関連オペレーション、出前館は注文・決済システムの提供、パナソニックHDはロボットと管理システムの提供および関連オペレーションを担当する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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