東京メトロ・住友商事、英国地下鉄Elizabeth lineの運営を受注:日本の鉄道技術がロンドンへ

■初の海外鉄道運営事業で、ロンドンの交通網を支える

 東京地下鉄(東京メトロ)<9023>(東証プライム)と住友商事<8053>(東証プライム)は11月20日、英国最大の路線運営事業者Go-Ahead社とともに、ロンドン市交通局からエリザベス・ラインの運営事業を受注したと発表。3社で設立する事業会社GTS Rail Operations Limitedを通じて2025年5月から運営を開始する。東京メトロにとって初の海外鉄道運営事業であり、住友商事にとっても英国での初の鉄道運営事業となる。

 故エリザベス女王在位70周年を記念して名付けられた同路線は、総工費18.9億ポンド(約3.8兆円)を投じて2022年5月に全線開通した。ヒースロー空港とロンドン中心部を結ぶ路線長117km、41駅を有する路線で、2023年の年間利用者数は2.1億人を超え、2030年には2.5億人以上の利用が見込まれている。

 東京メトロは約100年にわたり培った安全性・定時性に優れた鉄道運営ノウハウを、住友商事は豊富な海外鉄道関連案件の経験を活かし、エリザベス・ラインの運営改善に取り組む。Go-Ahead社との協力のもと、オペレーション改善や増便を実施し、ロンドン市の公共交通の発展に貢献する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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