センコーと住宅メーカー3社が住宅物流で協業開始、2040年問題と環境負荷低減へ

■4つの協業施策で運転時間とCO2排出量の大幅削減を目指す

 物流業界が直面する「2024年問題」と環境省が掲げる温室効果ガス削減目標に対応するため、センコーグループホールディングス<9069>(東証プライム)グループの物流会社センコーと旭化成<3407>(東証プライム)グループの住宅メーカーの旭化成ホームズ、積水化学工業<4204>(東証プライム)、積水ハウス<1928>(東証プライム)の4社が協業を開始した。同協業では「住宅物流4社協議会」を設立し、輸送効率の向上と環境負荷の軽減を同時に目指す。特に、ドライバー不足への対応が喫緊の課題である。

 協業の具体施策は4つである。(1)全国7エリア29拠点を共同利用することで物流体制を効率化。(2)部材メーカーからの共同輸送で積載効率を向上させトラック削減を実現。(3)大型車両や中継拠点を活用し、ドライバー運転時間を45%削減。(4)環境負荷を軽減するためEV車両やリニューアブルディーゼル車両を導入する。これらにより、輸送CO2を約500t削減し、持続可能な物流モデルを確立する。

 「住宅物流4社協議会」は、法律を遵守しながら業界全体の課題解決に取り組む方針だ。特に労働環境改善や輸送力の安定確保、さらには地球温暖化対策を見据えた物流モデルの構築を目指している。4社の協業は、社会的責任を果たしながら持続可能な物流の未来を切り拓く重要なステップとなるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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