加賀電子の第3四半期は電子部品事業の在庫調整など好転の兆し、売上高は増収に転換

(決算速報)

■ソフトウェア事業などは堅調に推移

 加賀電子<8154>(東証プライム)が2月6日の午後に発表した第3四半期決算(2024年4~12月・累計/連結)は、売上高が前年同期比2.5%減の3962億43百万円となり、営業利益は同11.9%減の180億56百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同20.5%減の127億14百万円だった。

 ソフトウェア事業およびその他事業は堅調に推移したが、電子部品事業は在庫調整の影響や海外子会社の特定大口顧客向け取引終息等により減収となった。収益面では物流コスト上昇などの影響もあり、四半期純利益は前期に計上した負ののれん発生益などの反動減があり減益率が大きくなった。

 ただ、直近の3か月間(10~12月)は、在庫調整が一部有力顧客において解消しつつあり、売上高は増収に転じた。営業利益は前年並みに回復した。社内計画比(4~12月)では売上高がプラス10億円、営業利益プラス15億円となった。

 通期(25年3月期)の連結業績予想は、全体に24年5月に開示した前回予想を据え置き、売上高は555,0億円(前期比2.3%増)、営業利益は260億円(同0.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は180億円(同11.5%減)などの予想を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る