【どう見るこの相場】「三寒」は長引いても「四温」を期待の材料株に「春催促」のスキ間アプローチも再考余地

■日経平均4万円は幻か?「前門の虎、後門の狼」でレンジ相場続く

 「冬来たりなば春遠からじ」という。今週はまた大寒波、大雪の再来が予想されているが、このダメ押しの厳しさの先には春が待ち構えていているのかもしれない。気の早い兜町や米国のウオール街は、とっくにこれを先取りしているムードである。「内憂外患」、「前門の虎、後門の狼」状態なのに日経平均株価もダウ工業株30種平均(NYダウ)も、高値でよく持ちこたえているからだ。日経平均株価は、さすがに4万円台を前に撃退されるものの、下値は3万8000円台で支えられレンジ相場を堅持し、NYダウは、昨年12月末の水準に対して2000ドルも上方に位置している。

 「前門の虎」は、もちろんトランプ関税など多方面で壊し屋ぶりを遺憾なく発揮しているトランプ米国大統領の「トランプ・リスク」の外患である。「後門の狼」は、これは数え上げれば枚挙に暇がないほどの内憂となる。少数与党に転落した自民党は、来年度予算の年度内成立へ向け与野党調整に四苦八苦し、コメ不足・価格高騰に鶏卵価格の高騰が続いて対策に追われ、埼玉県八潮市の道路陥没事故、さらに寒波再来による交通障害・雪害懸念なども続いている。

■コメ高、道路陥没も株価材料に?「三寒四温」相場は第2ラウンドへ

 にもかかわらずマーケットが、一時の株価のショック安を経て「ピンチはチャンス」と方向感が変わったのは、マーケット参加者が「春よ来い、早く来い」と催促している結果なのだろう。春先は、「三寒四温」と気温が行きつ戻りつするものだが、「三寒」より「四温」への期待である。例えば東京市場では、前週末3日間に全市場でのストップ高銘柄が連日、23銘柄も数えた。折からの3月決算会社の第3四半期業績の開示ととも業績の上方修正や増配、株主利益還元策を発表した銘柄が大半であった。歓迎高は当然としても、ストップ高は瞬間風速とはいえ少々やり過ぎの感はあったが、それだけマーケットに買いエネルギーが溜まっていることの裏返しだろう。

 その決算発表は、前週末14日にピークアウトした。有力なカタリスト(株価材料)が一巡する。市場エネルギーは、ここからどこに向かうのか?もちろん、好業績銘柄を精査した業績相場の第2ラウンドも想定される。これと並んで期待したいのが、「三寒」材料の「四温」転換を先取りする材料株相場である。実はこの「三寒」は、決算発表が本格化する前からスキ間を縫って「ピンチはチャンス」として関連株相場が続いていた。コメや卵の価格高騰、道路陥没事故である。2番煎じ、蒸し返しなどと敬遠されそうだが、米国でも、同様に鳥インフルエンザの流行で鶏卵価格が高騰して卸売物価指数(PPI)を押し上げ、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策を左右するまでにも至っており、石破内閣の対応策発動からも、「三寒四温」相場の第2ラウンド展開の期待につながるはずである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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