【株式市場特集】コメ・卵価格高騰関連株、道路陥没事故関連株をリサーチし有望株に注目

■割安水準に放置されている銘柄は?

 今週の当コラムでは、材料株マニア向けにコメ・卵価格高騰関連株、道路陥没事故関連株をリサーチし有望株に注目することにした。関連株には業績を上方修正したり、株価がなお割安水準に放置されている銘柄も少なくない。「春よ来い、早く来い」と催促するところだろう。

■コメと卵の価格高騰で業績上方修正・増配銘柄が相次ぎなお割安

 コメ価格は、昨年の記録的な猛暑による不作や品質劣化でスーバーの陳列棚からコメが消えるコメ不足となって高騰し、新米が出回れば価格は沈静化するとされたものの上昇を続け、足元の小売り価格は、1年前に比べ2倍以上となっている。これに加えて野菜や鶏卵価格も高騰して家計を直撃し、「物価上昇を上回る賃上げ」を目指す石破内閣の景気対策にもアゲインストとなる。このため農林水産省は、政府備蓄米の放出を決定し、3月初めに入札を開始する予定である。しかしこの放出で価格高騰が収束するかは未知数とされており、「令和のコメ騒動」が関連株の株価に影響することになる。関連株は、コメ卸売りの木徳神糧<2700>(東証スタンダード)、ヤマタネ<9305>(東証プライム)が一番手となる。木徳神糧は、前12月業績を2回上方修正し今期も連続過去最高更新を見込み、ヤマタネの今3月期3Q純利益は、通期予想業績に対して高利益進捗した。また今回のコメ騒動で日本の農政が見直され、生産調整・転作奨励政策から増産政策に転換されるケースでは、農業機械のやまびこ<6250>(東証プライム)、井関農機<6310>(東証プライム)、丸山製作所<6316>(東証スタンダード)、クボタ<6326>(東証プライム)や農薬株などへの副次的波及も期待される。

 鶏卵価格の高騰は、昨年11月以来の高原性鳥インフルエンザの流行、殺処分の拡大が引き金となっており、今シーズンの今年2月11日までで全国14道県で発生件数は51件、殺処分は約932万羽に達し、初動段階では過去最悪といわれた令和4年度(同84件、1771羽)を上回っている。足元の卸売価格(東京地区、Mサイズ)は、315円と上昇しており、2023年4月~5月につけた過去最高値350円に接近している。関連株はともに今期業績を2回上方修正し配当を2回増配したホクリョウ<1384>(東証スタンダード)とイフジ産業<2924>(東証スタンダード)が最右翼で、鶏卵会社を連結子会社化した木徳神糧や殺処分する防疫作業用の防護服のアゼアス<3161>(東証スタンダード)も見逃せない。

■道路陥没事故ではドローン検査株、下水道コンサル株などに幅広く関連特需

 埼玉県八潮市の道路陥没事故は、1月28日の発生以来すでに18日が経過しているが、事故に巻き込まれたトラック運転手の救出も実現できていない。事故原因は、2000年に整備された下水道管の破損によるもので、国土交通省は、全国に張り巡らさた下水道管のうち約7%が標準耐用年数50年を経過しているとして地方自治体に緊急点検を求めた。関連株は、2月12日に屋内点検用ドローンにより崩落現場でトラックのキャビンらしきものを発見したと発表したLiberaware<218A>(東証グロース)、同じくドローン検査のNJS<2325>(東証プライム)、地中レーダー検査の清水建設<1803>(東証プライム)、東亜道路工業<1882>(東証プライム)、川崎地質<4673>(東証スタンダード)、応用地質<9755>(東証プライム)、老朽水道管の更新時用の鋳鉄管のクボタ、栗本鉄工所<5602>(東証プライム)、日本鋳鉄管<5612>(東証スタンダード)、下水道コンサルティングの日水コン<261A>(東証スタンダード)、いであ<9768>(東証スタンダード)などに関連特需を期待される。空洞検査用地中レーダーを手掛ける日本信号<6741>(東証プライム)も、要注目となる。足元でNJS、清水建設、東亜道路、応用地質、日水コン、いであが昨年来高値まで買われ人気化しているが、投資採算的には相対的にまだ割り負け水準にあり、春本番を迎える可能性も大きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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