江崎グリコ・キユーピーなど4社、自動運転トラックによる菓子・加工食品の幹線輸送の共同検証開始

■関東・関西間で自動運転レベル2トラックの実証実験を2025年7月に実施

 食品大手の江崎グリコ<2206>(東証プライム)、キユーピー<2809>(東証プライム)、キユーソー流通システム(KRS)<9369>(東証スタンダード)、および自動運転技術を開発するT2の4社は2月20日、2025年7月から関東・関西間の高速道路で自動運転トラックによる幹線輸送の実証実験を開始すると発表。同実証は、レベル4自動運転トラックの実用化に向け、レベル2の自動運転トラックを用いて最適な輸送オペレーションを検証することを目的とする。

 物流業界ではドライバー不足が深刻化し、特に長距離輸送の効率化が急務となっている。キユーピーと江崎グリコが協力し、ドレッシング類や菓子類を自動運転トラックで輸送することで、効率的な運行と技術実証を進める。また、企業間連携により待機時間の削減やスケジュール調整の最適化を図ることで、物流の「2024年問題」に対応し、持続可能な物流モデルの確立を目指していく。

 同実証では、T2が開発した自動運転トラックを活用し、関東のキユーピー五霞工場から関西のキユーピー神戸工場、さらに江崎グリコの神戸工場から所沢DCへの往復輸送を計4回実施する。各社は、自動運転技術の実用化に向けた重要なステップとして、本実証の成果を活かしながら、持続可能な物流の実現に取り組む方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る