サイネックス、株主優待を拡充、継続保有者へのQUOカード支給額倍増

■500株以上1年継続保有が条件に

 サイネックス<2376>(東証スタンダード)は3月17日、会社法第370条による決議により株主優待制度の変更を決定したと発表。この変更は中長期的に同社株式を保有する株主の増加を目的としており、経営環境の変化や最近の株主構成の変化を踏まえた措置だ。同社は株主への利益還元を経営上の重要課題と位置づけ、企業価値の向上に取り組むとしている。

 新制度では、株主優待の対象条件に継続保有要件が追加される。具体的には、毎年3月31日時点で500株以上を1年以上継続保有する株主が対象となる。継続保有の確認は、株主名簿に同一株主番号で3回以上連続して記載されていることで行われる。支給基準も変更され、500株以上2,000株未満で2,000円相当、2,000株以上10,000株未満で4,000円相当、10,000株以上で6,000円相当のQUOカードとなり、現行比で全区分2倍の支給額だ。

 この制度変更は2026年3月31日現在の株主から適用され、2025年7年3月31日現在の株主には現行基準が適用される。なお、証券会社の貸株サービス利用時や保有株式の全売却後の買い戻し、預け先証券会社の変更、名義変更などにより株主番号が変わる場合は継続保有とはならないため注意が必要だ。優待品は毎年1回6月に送付される予定となっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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