アイデミー、営業損益は第1四半期をボトムとして回復基調、通期予想に上振れ余地

 アイデミー<5577>(東証グロース)は4月11日に25年5月期第3四半期累計連結業績を発表した。生成AIの急速な進展による受注先送り、成長に向けたM&A・人材投資などで大幅減益だった。通期の赤字予想(2月14日付で下方修正)を据え置いた。ただし営業損益は第1四半期をボトムとして回復基調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。さらに積極的な事業展開で26年5月期の収益回復を期待したい。株価は地合い悪化の影響で安値を更新したが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■25年5月期3Q累計減益、通期赤字予想据え置き

 25年5月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比0.8%減の15億76百万円、営業利益が79.7%減の53百万円、経常利益が79.1%減の54百万円、親会社株主帰属四半期純利益が100.0%減の0百万円だった。

 生成AIの急速な進展による受注先送りなどで売上高が伸び悩み、成長に向けた人材投資なども影響して大幅減益だった。EBITDA(営業利益+償却費+のれん償却費+株式関連取得費用)は45.1%減の1億45百万円だった。

 サービス別売上高は、法人向けAI/DXプロダクト事業が5.7%減の9億18百万円、AI/DXソリューション事業が20.8%増の4億87百万円、個人向けAI/DXリスキリング事業が19.0%減の1億70百万円だった。AI/DXプロダクト事業は教育が一巡した一部企業の解約の影響などで減収だった。AI/DXソリューション事業はM&A効果で増収だった。AI/DXリスキリング事業は競合環境変化などで減収だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億27百万円で営業利益が27百万円の損失、第2四半期は売上高が5億18百万円で営業利益が10百万円、第3四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が70百万円だった。営業利益はコスト削減等により、第1四半期をボトムとして回復基調である。

 通期連結業績予想(2月14日付で下方修正)は据え置いて、売上高が24年5月期比8.9%減の19億30百万円、営業利益が1億10百万円の損失(24年5月期は2億94百万円)、経常利益が1億10百万円の損失(同2億90百万円)、親会社株主帰属当期純利益が1億50百万円の損失(同2億15百万円)としている。

 e―learning市場の競争激化や生成AIの急速な進化という市場環境の変化に対して、戦略的判断の遅れや組織体制の整備不足などにより受注が伸び悩む見込みだ。今後は事業構造転換に向けて、AI/DXプロダクトを通じて得た強みを活かし、e―learning市場から成長余地の大きいAI開発市場へのシフトを加速する。なお下方修正の責任を明確にするため、役員報酬の減額(25年3月から6ヶ月間)を実施している。

 通期の赤字予想を据え置いたが、営業損益は第1四半期をボトムとして回復基調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。さらに積極的な事業展開で26年5月期の収益回復を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は地合い悪化の影響で安値を更新したが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。4月11日の終値は544円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS294円21銭で算出)は約1.8倍、そして時価総額は約22億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■大阪・関西万博で下りスループット約24%改善、首都圏施設で運用開始  ソフトバンク<9434>(…
  2. ■激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは  CEメディアハウスは1月27日、ニューズウィーク日本版…
  3. ■TOB80社、MBO32社と高水準を維持  東京商工リサーチは1月20日、2025年に上場廃止を…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■経営統合や事業転換、ブランド強化など多様な狙いが背景  社名変更は、経営統合、事業構造転換、持株…
  2. ■4月相場を直撃する「トリプル安」、新年度相場は出鼻から波乱含み  4月1日は元来、証券業界にとっ…
  3. ■JR東日本、約40年ぶり運賃改定で鉄道株に注目  JR東日本<9020>(東証プライム)は3月1…
  4. ■中東情勢の行方が左右する「彼岸底」シナリオと原油危機回避の可能性  願わくば少なくともアノマリー…
  5. ■投資バリューは中立も株価材料として機能する局面も  株式市場は3月相場入りを控え、株式分割銘柄の…
  6. ■東京市場、株式分割ラッシュ拡大、値がさ化の進行が契機  3月相場は、また「二日新甫」である。「二…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る